日常に潜む怖い話を2つ程・・・。
【うしろめたい気持ち】
もしあの時、ああだったら・・・なんて後悔する事有りませんか?
こんな事考えても仕方ないのはわかっていますが、悔やんでも悔やみきれない話をします。
やっと自転車に乗れるようになった小学2年生くらいの時の事です。
めずらしく隣に住む同級生の女の子から遊びの声がかかりました。
2人で林の中を通る川原まで自転車で行こうということになりました。
さっさと行ってすぐに戻るつもりだったので親たちには言わずに出かけました。
いつも通るコースで池まで行き、途中誰にも会いませんでした。
川は雨の後で普段よりいっぱいの水であふれていました。
川原で変わった形の石などを集めて遊んでいました。
手に持ちきれないくらいの気に入った石を集めたそのときのことです。
いっしょに遊んでいた女の子が川の深みにはまってしまったのです。
流れは速く、あっという間に流されてしまいました。
僕は愕然として見送るしかありませんでした・・・。
助けを呼びに人がいるところまで行き、戻った時にはもう手遅れでした。
でも本当は僕には助ける事が出来たのです。
深みにハマってもがいている時に手を差し伸べていれば・・・。
しかし僕はそうしませんでした。
手に持っていたせっかく集めた石を手放したくなかったのです。
しょうもない理由ですが、あの時僕は女の子より集めた石を優先させてしまいました。
うしろめたい気持ちで今でも悔やんでいます。
【コンバースの黒い靴】
何年か前の年末か年明けの事。
家のマンションの前は大きな幹線道路でそばに橋がある。
その日は何らかの用事で夜中に家を出たら道路と橋に車が一台も通ってない。
大きい道路だから例え深夜でも1台は通るはずなのに・・・。
おかしいと思ったら橋を渡る直線でみんな左折して曲がってしまう。
よく見ると橋が封鎖されて通行止めになっていた。
気になったんで橋を歩いて見に行ったら橋の上で事故があって、その処理で封鎖しているようだった。
片側3車線×2の大きい道路の両方の車線にまたがってトラック・原付・タクシー・乗用車の事故だった。
丁度処理車が来たばかりらしくライトのようなものを積んだ車と車を吊り上げるクレーンを積んだ車が来ていた。
特に酷い事故でもなさそうなんで一旦橋を渡りきって横断し、逆を今度は戻ってきた。
丁度タクシーを持ち上げているところだったが、寒かったので歩道を歩いて戻ってきた。
大体2/3渡った所で足元にコンバースの黒い靴が落ちてたので蹴っ飛ばしたら妙に重い。
で、よ~くみたら、中に足が入ってた・・・。
びっくりしてそばに居たおっさんに言ったら慌てて「何処にあったの?」と。
詳しく聞いたら先にわたってきた方向の車線でトラックが原付をはねてしまった。
そして反対車線に飛んだ原付の運転手が乗用車にぶつかってり後続のタクシーが轢いてしまったそうだ。
丁度持ち上げたタクシーの下と回りに人だったパーツがあった。
新聞に載ったかどうかは知らないけど大きい事故だったからしってる人入るかな?
場所は足立区鹿浜橋。
暫く肉類が食えなかったよ。