日常に潜む怖い系でいくつかご紹介・・・。
【顔を見られたと思い・・・】
友人から聞いた話。
アパートに一人暮らしをしていたA子は、ある日有名人の等身大ポップを貰いました。
玄関に飾っとけば夜泥棒が入ってきても人がいると思って逃げるのではないかと思い、玄関から入ってすぐのところに立たせておいたそうです。
数日後、いつもより遅くに帰宅しいつもどおり玄関の電気をつけるとポップにみなれない、刃物でできたと思われるキズがありました。
恐くなって咄嗟に外に飛び出てとにかく走りながら友達に電話を掛けようとしたら、後ろから音が聞こえ、振り返ると自分の部屋から人が出てきて追っかけてきたそうです。
必死になって近くのコンビニまで逃げ込むと、少し睨み付けてきてそのまま外を通り過ぎていったそうです。
とても恐かったのですぐ引越したそうです。
しばらくして実家でニュースを見ていると、この前まで自分が住んでいたアパートがTVに映っていて住人の女性が殺されたと言ってました。
数日前まで住んでいたこともあって警察が事情聴取に来たので住んでいたときのことを話すと「なんでそのことをすぐ通報してくれなかったの!」と、怒られたそうです・・・。
コンビニで睨みつけてきた男の特徴を覚えてる限り伝えると数日後に男は逮捕されました。
動機についてニュースで「顔を見られたと思い殺した」と言っていたそうです。
自分と勘違いされて別の人が殺されたとしたら・・・。
もし殺した相手が自分じゃないことを知って復讐に来たら・・・。
そう思うとなかなか寝れないそうです。
【普通でない何か】
このたび引っ越した。
夜勤が増え、職場にいる時間が増えたため部屋代に金掛けるのが馬鹿馬鹿しくなったのだ。
少々古びたアパート。
だが、当然ながら家賃は安いし掛け持ちで持ってるいくつかの現場にも行きやすい立地条件だった。
昼夜が逆転した生活のため、隣近所との付き合いはあまりない。
さて、休日でも生活が夜型なため、昼間に寝てて夜遅くまで起きている。
だからこそ騒音には人一倍気を使わねばならない。
そんなある休日の夜、上の部屋から延々と足音が聞こえてきた。
音源は特定のパターンで行き来を繰り返す。
一体何なのだろう・・・。
またある夜は、「ひぎゃわー!」と、子供の声で悲鳴が聞こえた。
虐待か?と思ったが、親が折檻(せっかん)しているような声も暴行の音も聞こえない。
幸い、それらの騒音は俺が起きてる時間なためさほど問題はならなかったが・・・子供がいる家庭の騒音として片付けるにはあまりにも異質なものだった。
上の部屋は一体どうなっているのか?
他の住人と話す機会をなかなか得られず、たまに会ってもあの部屋については言葉を濁した。
これがいわゆる、いわくつきの部屋なのだろうか・・・。
そんなある日、隣の部屋から荷物が運び出されていた。
その部屋の住人が居眠り運転による交通事故で亡くなったという。
本当にいわくつきか?
あの騒音はポルターガイストとか言う奴なんだろうか。
考え出すとあれこれ想像を膨らませてしまい、上の部屋がどうなってるのか、ますます聞きづらくなってしまった。
今も、「ない・・・・・・ない・・・・・・」という呟き声と共に、何かを探して部屋を引っ掻き回す音が延々と聞こえている。
なにを探しているのだろう?
普通ならいい加減諦めるなり、本人が飽きるなり、親が叱るなりしそうなものだ。
つまり、上の部屋にいるのは普通でない何かということになる。
確かめるのが怖い・・・・・・。
【絵が怖い張り紙】
もう数年前のことですけど・・・。
渋谷の田園都市線(当時は新玉川線)の改札抜けたところにあるトイレのドアの裏側に、「サツジン承ります」って張り紙が貼ってありました。
「刺○十万円、撲○十万円、毒○十万円」って書いてありました。
あと絵が描いてあって、暗い森の中に小さな女の子が大樹のそばに座って、針が曲がった時計とか黒い大きい手とかありました。
実際に電話番号も書いてあったんですけど、怖くてかけてないので確認はできませんでした。
次の日学校に持っていこうと思って、その張り紙を剥がしたんですけど、持ってるのも怖くて途中で捨てました。
私が見たのは渋谷ですけど、この張り紙のこと何か知ってる人いますか?
絵がめちゃくちゃ怖かったです。