家系のオカルトと呼んで良いのかわからないが・・・。
家の母方の実家の男衆が、みんな「青黒い犬」に追い掛けられるらしいんだ。
一人の例外も無く。
じいちゃんはその青黒い犬ってヤツに追われたらしく、青森から青函トンネルを使って姿を消し、二年後北海道から帰って来た。
叔父貴は、ミュージシャンとして渡米する直前に青黒い犬とやらに追い掛けられ、東京の大学から群馬の布団工場で発見された。
そんで入り婿になった外様のAさんまで、「青黒い犬に追いつかれた」って電話で言い残した後、富山県で首が折れた状態で発見された逆に、実家からよその家に婿入りした男の人は二人いたが、その人達は何も起きなかったらしいんだ。
少なくとも今のところは。
今から14年前、親戚を解散させたんだがね。
結局、親戚内でも青黒い犬の話題は厳禁らしく、男衆しかその犬がなんなのかわからない。
誰も語ろうとしないし、聞いてもいけない。
おふくろ曰く、「私は◯×の家から出て嫁に入ったから、アンタの所に犬は来ないから安心しなさい」って言われたんだが・・・ちなみに母方の家は青森県だ。
誰かこの青黒い犬とやらに近い妖怪や伝承知らないか?