感じのいい人、ではなかった

カテゴリー「日常に潜む恐怖」

宅配業者で働いている知人が話してくれた話。

あるお宅に荷物を持って行ったんだけど不在だった。
数時間後、またその近辺に配達があったのでついでだと思いその不在だった家に電話を入れた。
すぐにその家の奥さんらしき人が出て「今朝はすみませんでした~」と言った。

感じのいい人だなぁと思いこれから行く旨を伝え家に向かった。
インターホンを鳴らし、すぐ出てくるだろうと待っていたが音沙汰がない。
何度鳴らしても出ない。

仕方ないと思い諦めて別の場所を回った。
その後夕方またその近辺を通ることになり、もう一度そのお宅に電話を入れた。
奥さんはまたすぐ出て「さっきはすみませんでした~」と言った。

これから行く旨を伝えようとすると「さっきはぁ~すみませんでした~」「すみませんでした~~」「すみませんでした~~~」を連発してきた。

「私ねぇいたんですよ。でもすみません、なんかすみません。申し訳ないですぅ。ほんと私すみませんでしたぁ」

知人:「あの・・」

奥さん「すみませんでしたぁ」

知人:「今から行きますので」

憂鬱ながらも家に向かった。
インターホンを押すとやはり出なかった・・・。
それで帰ろうとしたが視線に気づいた。

ドアの隙間からおばさんがこっちをじーっと見てる。
そしてでっかい声で「お前のせいでゆっくり糞もできねぇ!!」って怒鳴られたらしい。

電話では物凄く上品そうな感じの良さそうな人だったので、びっくりしたと言っていた。
結局その荷物は別の従業員が持って行った。

後々分かった事だが、キチガイで有名な人らしかった。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!