私の大学の知人に部落出身者がいた。
知人の出身部落は山間の村で、村まるごと部落らしい。(江戸時代には皮なめしを生業にする人が多くいたらしい)
その村は近隣の村との間柄も悪くは無く、知人はそんな環境で育っていたからか、至って常識人だった。
その知人によると「エセ同和と在日が恐くて仕方ない。」とのこと。
知人は近隣出身の人から畏怖(いふ)されてはいたが、特に嫌われている様子はなく、就職の際も地元企業しか就職活動をしていないので特に酷いこともなく、地元の信金に内定した。
とはいえ、集落の特性からか「エセ同和」や「在日」が入り込んで悪さをしたり、近隣に産廃処分場を作られそうになったりしたらしい。
「エセ同和」「在日」の悪さは酷いもので、近隣に産廃処分場を作られそうになった際に知人の村では近隣の村と共同で反対運動を行った。
そしたら「エセ同和」「在日」らはヤクザを使ったり、自分たちで町内会長を拉致・監禁したり、知人の村を部落だから~と職場に暴露したりして反対運動を瓦解させようとした。
そこで近隣住民はあちこちに訴えたものの裁判所や行政、警察はなかなか動かず、対応はおざなりだったりした。
そこで近隣の村は祈祷師を雇い連中の呪詛を頼んだ。
この地方一円で広く祀られている神様をその集落では特殊な祀り方するとかで、知人の家はその集落の神主家系らしい。
しばらくしてから、裁判所の判決は住民側の希望どおりになり行政迅速・丁寧に動いた。
そして「エセ同和」や「在日」、産廃業者は報復に出たが何故か悉く失敗。
そして連中には突然の破産、謎の一家心中などの不可解で凄惨な事件等が相次いだ。
知人の親曰く、「呪詛は人間でありながら理(ことわり)や因果に手を出す事。何を代償とさせられるか分からないから引き受けたくない。ただ連中は神域を産廃で埋め尽くそうとしたり、周辺の村々で悪さを繰り返していたから引き受けた。」とのこと。
後で聞いた話では知人の集落ではこの地方一円で広く信仰されている神様が祀られている。
ただ元々この神様は多くの恵みをもたらすものの、争いも大好きで、特に信頼関係にある者同士からの血みどろな争いを好む。
この地方で血みどろの親子・主家・家臣間での争いの伝承が多いのはそのためらしい。
そこで「荒魂」を分けて知人の住む集落で特殊な祀り方をさせるようになったら鎮まったとのことだった。
ところが「エセ同和」と「在日」は神様を怒らせ、せっかく鎮まった「荒魂」を目覚めさせる手前までいっていたらしい。
だから連中を「荒魂」を鎮めるための生贄にしたとのことだった。
普段なら精々イノシシやウサギ等、集落の人間が獲ってきた山での獲物を奉納する程度らしい。
この事件が落着した後に呪詛を依頼した面々は神様の元宮まで念のために御祓いに行き、お礼として近隣の村々の古式に則って岩魚で馴れ寿司を作って神様の元宮に奉納した。
この馴れ寿司の臭いがまた強烈な臭いで持って行くのにも行ってからも苦労したのだと聞いた。
知人によると大規模な神社には近隣に穢れ除けのための集落があり、その集落の住人が遠く山を越えた場所で「荒魂」を祀るようになったのが知人の住む村の由来だそうです。
史学科の友人に聞いたのですが、江戸時代この村は被差別部落でありながら、通常の村と変わらない扱いを受けており、近隣の村からも忌み嫌われるというよりも、地元の神様を祀る神職たちの村として畏怖されていたとかで特殊な村だそうです。