あるグラビアアイドルの話。
まだあまり人気の出ていない彼女は、小さな会場などで、ファンを対象にした撮影会や握手会の活動をしていた。
そういったイベントでは、直接ファンと会うため、プレゼントをもらうことがよくあるそうだ。
その日も彼女はファンの一人からDVDをもらった。
こういったDVDの内容は、B級ホラー映画やアダルトビデオだったりと、内容は様々であるそうだ。
彼女は笑顔で受け取ってほかのプレゼントと一緒に自宅に持って帰った。
そして数日後、グラビアアイドルの友人たちと飲み会をするとになった。
飲み会がひと段落したあたりで、ファンからもらったDVDがちょうどバッグに入っていた彼女は話の種に見てみようよと言い出した。
彼女の友人たちは、「どうせエッチなDVDか何かだよー」と言いながらも、暇つぶしも兼ねて再生することにした。
DVDが再生されると、男性が室内でヲタ芸と呼ばれるオタクファンが行う独特の掛け声や派手な動きの踊りを必死にしている映像が画面に映った。
その必死で踊る映像を見て友人たちは、「何これー気持ち悪~い」とちゃかし、笑いをこぼしながら見ていたが、DVDを受け取った彼女が顔面蒼白で涙を流していた。
突然泣き出した彼女を心配した友人たちがどうしたの?と尋ねると、「ここ、私の部屋」と彼女は涙声で答えた。
よく映像を見ると・・・必死にヲタ芸をする男性の後ろのベッドには、何事も知らずにぐっすり寝ている彼女の顔が映っていた。