老人が負担になるから

カテゴリー「心霊・幽霊」

俺は、愛媛県松山市の愛○中学に通っていて、当時2年生だった。ここは中高一貫のミッションスクールの男子校の進学校(現在は共学orz)で、生徒の半分以上は寮生だった。
実家は、静岡県清水市(現在の静岡市清水区)だった。

長期休暇に帰省して、居間で母親とテレビのニュースを見ているといきなり母親が泣き出して、どこかに電話をかけ始めたのであせった。

電話を切ってやや落ち着いた母親に事情を尋ねると、高校(母は清水市立西高校という女子高の卒業生)の同級生だった女性の夫の死のニュースであったらしい。
その人は、会社帰りに同僚といっぱい飲んで、一人で駅から徒歩で帰る途中に足を滑らせ転倒した。
運悪く植え込みの中に倒れこみ、花壇の縁で頭を強打した。

さらに植え込みで体が隠れてしまい、誰も気づかなかったのであった。
結果凍死したらしい。
翌日すぐに御通夜に母は行った。

次の長期休暇で俺が帰って来た時、その後日談を聞くことになった。
母は、件の同級生と親友の間柄で、初七日・四十九日と法事は一通り行ったらしい。
法事の時、和尚さんが、「旦那さんがお父さんを天井からじっと見ている」といったらしい。

件の同級生の女性の家族構成は旦那さん・女性・高1の息子・寝たきりの夫の父の4人構成であった。
夫亡き後、件の女性は保険の外交員に復帰(以前やっていたらしい)することになったのだが、女性と大学受験の近づいてくる息子には寝たきりの老人が負担になると旦那さんが苦にしていると、和尚さんは言ったらしい。

また次の長期休暇に帰ったとき、何かの弾みで俺は続きを聞いた。

「でもほんとに2月くらいでおじいさんはなくなっただよ。」と母は言った。

「で、考えてみると旦那さんは友引の日になくなったんだよね。」・・・出来過ぎてるが、ほんとの話だ。

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