犬と一緒にTVを見ていた。
夜も遅く犬は俺の腹の上で寝はじめた。
TVは延々と大リーグの中継を映し出していた。
俺も眠さの限界が来たころ・・・突然犬が飛び起きて廊下へ行き、擦りガラスがはめ込まれたドアの方を凝視している。
「どうした?」との呼びかけにも反応なく顔を覗き込むと、歯を剥き出しにして聞いたことも無いような低い唸り声を上げている。
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余りにも様子が変だと感じた俺は犬の見ているドアの方にゆっくりと視線を向けると、貞子みたいな奴がドアに近づいたり離れたりしている・・・。
我目を疑う前にスタンガンを取り出して立ち上がった!
「なんなんだこいつは?」
部屋の空気はピンと張り詰めて今にもドアが開く、というか吹き飛ぶのではないか?という位の緊張感に襲われた。
足はガクガク震えだし、相変わらず犬は唸り声を上げている。
だが、気が付くと嘘の様に奴は居なくなっていた。
煙の様に消えたのか徐々に消えたのか全く覚えてないのだが、消えていた・・・。
廊下や玄関を見渡しても入られた形跡は無い。
犬があそこまで反応するという事は何か人間以外のトンデモナイ奴だったのだろうか?
夢だと思いたいが、犬があそこまで反応してたので、寝ぼけていたわけでもなく、やっぱり何かがいたんだよね・・・。
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