写経禁止令

カテゴリー「心霊・幽霊」

友人の話です。
友人(A)が写経を始めると必ずもう一人の友人(B)に不思議な現象が起きるそうです。

友人Bの家は結構歴史のある家で、蔵が三つ建ってます。

ある夜、家に隣接し一部繋がっている蔵から物音がする。
猫を飼っていたので、入り込んでしまったかと確認しに行くと、引っかく音とともに声が聞こえてきたそうです。

「やっぱり猫が入り込んでしまった、可哀想に出してあげないと」と蔵に近づくと、だんだん声がはっきり聞こえてきたそうです。

動物の鳴き声と思っていたのは、「う~。う~」という唸り声。
引っかく音も猫のような軽いものではなく、もっと大きくて重いもの。
でも猫ならともかく、そんな大きいものが入り込める訳が無い。
蔵に繋がっているのは、家の奥の女中部屋のみ。
そこはいつも鍵がかかっていて、ここ最近埃が積もっていて触れた様子も無い。

これ以上近づかない方がいいと判断した友人Bは、女中部屋の前と自室にお札を置き、そのまま休み、翌朝もう一度行ってみると、誰かがいた形跡も無く、蔵は静かになっていたそうです。

後で友人Aに確認を取ると、その晩写経をしていて、その現象の起こった時間とぴたりと一致するのです。

他にも友人Aが写経をするたび友人Bに変なことが起きるので、今友人Aは写経禁止令が出ています。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!