本人が亡くなっちゃたのでもはや真偽が確かめられない話です。
「ほんとかよ」と個人的には疑わしく思ってますが、とりあえず。
伯父の体験です。
私の作り話ではなく、いわれたことをできるだけ正確に思い出しながら書いてみます。
ひょんなことから手に入れた女性の立ち姿を描いた掛け軸があったそうな。
伯父自体は掛け軸に興味がある人でもなければ「お宝」にくわしい人でもない。
そんな人なのになぜか床の間に飾りたくなり、その掛け軸を掛けたそうだ。
本人曰く「うまくはないが掛けておきたい」と、そんな雰囲気のものだったらしい。
そしてその夜・・・。
突然の苦しさに目を覚ました伯父。
なんと誰かが馬乗りに乗りかかって首を絞めていたそうです。
「髪がばらっと顔に当たった」なんて妙なこと覚えてたようです。
抵抗しようとしてもなぜか身体が動かなかったそうで、結局そのまま気を失っちゃったらしい。
しばらくして(もう明くるくなってたとか)、気がついた伯父ですが、その時は夢でも見たのだろう・・・と思ったそうです。
結局、伯父の死因になってしまった心臓が弱ってるときにはこれまでもひどく苦しい夢を見たことがあったからです。
でも、伯父は翌日も同じように首を絞められて目を覚ましたものだから、これは夢ではないと悟ったんです。
しかも前日は気がつかなかったそうですが、その日は首を絞めながらぶつぶつと何かしゃべってるのが聞こえたのだそうです。
「今度はワタシの番だ」と言ってるのが・・・・・・。
もうおわかりの通り、この首を絞めている人物は掛け軸に書かれてる女性そっくりの人だったのです。
伯父は怖くなり、その日の内に事情を話してお寺に預けてしまったそうです。
えー、怪談ですとここで首を絞めていた人物と思われる絵の女性の因縁が明かされるのでしょうが、伯父はそういうこと一切せずにそのまま預けてしまったのでこれ以上のことはなにもわかりません。
ただ伯父は「ワタシの番」というからには首を絞められたんだろうね、とだけ言ってました。
まあそうでしょうw
作り話じゃないんで落ちがなくてすいません・・・。