亡霊の正体は・・・

怖くないかもしれないけど、親戚の伯父さん夫婦が体験した話。

もう10年以上前なんだけど、伯父さん夫婦が旅行でエルサレムに行ったんだけど、エルサレム郊外の丘の近くにあるホテル、というかボロ宿に泊まった。
伯父さんはすっかり泥酔して爆睡。
叔母さんは観光マップを見ていて、明日はどこに行こうかワクテカして夜中の12時になってもあまり眠れなかったらしい。
そしたら、窓の外で馬の鳴き声が聞こえた。

何気なく窓から外を見たら、月明かりに照らされて黒いシルエットだけが浮かぶ丘一直線に、無数の馬に乗った人達が見えた。
なんかたくさん旗が見えたり、大きい十字架を掲げて馬に乗った真っ黒いシルエットが見えた。
宿から距離にして300mくらい。
叔母さんはパニクッて、盗賊かなんかかと思って伯父さん起こそうとするも、爆睡していて全く起きず。

叔母さんが一人騒いでいたら、宿の主人が騒ぎを聞きつけて伯父さん夫婦の部屋に集まってきて、「AreyouOK?」と扉ドンドン。

叔母さんは慌ててドア開けて、英語で「盗賊です!盗賊!」と騒いだ。
宿の主人が部屋に入り込んで窓の外を見ると、丘の上には誰にもいない。
秋の虫の鳴き声が聞こえるだけ。

宿の主人:「奥さん、誰もいませんよ?」

叔母さん:「確かにあの丘に無数の馬に乗った人がいたんです!」

宿の主人:「落ち着いてください。多分奥さんが見たのは何者でもありませんよ」

叔母さん:「誰なんですか?」

宿の主人:「うーん、多分私が子どもの頃に見た時と同じ亡霊です。奥さん、あなたは運が良い。宿泊客があの亡霊を見たのは恐らく貴方が初めてです」

叔母さんブチ切れ。
よく分かんないこと言う野郎だと思って、「で、誰なんですか!?」と問い詰めたら、宿の主人は「きっと貴方が見たのは、私が子どもの頃に見た同じ亡霊、十字軍ですよ」と。

叔母さんがよくよく訊くと、この丘は遥か昔イスラム軍と十字軍が戦って、イスラム軍に負けた十字軍がたくさん処刑された場所。
宿の主人以外は、その主人の曽祖父しか見てないとのこと。

宿の主人は「とにかく、あなたはとってもラッキーです!歴史家でさえ、書物や遺品の中でしか十字軍の姿を想像するしかないのに、貴方は亡霊に会えたんだから!圧巻だったでしょう?丘に一直線に並ぶ十字軍は?」と。

でも、叔母さんは幽霊とか信じないタイプだったからどうでもよかったみたい。

で、今はその場所はすっかり現代的なホテルや住宅が建てられて、丘も舗装されて跡形もないらしい。
あんまり怖くない話でした、ごめんなさい。
でも話を聞いた当時は自分は中学生で、隠れ歴史好きだったから、叔母さんから当時この話聞いた時はすっごく興奮した。

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