その日は8月20日

私の友達(以下A)と、その姉(以下A姉)の話です。

AもA姉も霊感の強い方で、特にA姉はしょっちゅう霊体験をするらしい。
部屋のコンポ消して茶の間に行くと、茶の間着いた瞬間にコンポがついて大音量が流れるとか、寝てたら部屋で知らない子供が走り回るとか、日常茶飯事だった。

そんなある夜、いつものようにベッドに入り寝ていたら、頭の方から「ペタペタ・・・パタパタ・・・」と、小さな子供が歩くような音が聞こえたらしい。
頭側にはベランダがあり、A姉は「誰か来ちゃったか」程度に思い、放おって置いたらしい。

しかしひたすら歩く子供。
ベランダを行ったり来たりするもんだから、奥に行けば足音が小さく、こっちに近付けば足音が大きく聞こえる。
「早く帰ってくれないかな」とA姉が考えていると、足音がこちらに近付いてピタッと止んだ。

A姉は、消えたと思ってベランダを見やると、黒く汚い小さな子供の足があった。
足先をこちらに向けて、ぴったり足を閉じて立っていた。
すごくグロテスクだったらしい。
その時はじめて寒気を感じたA姉は、「ごめんね、私には何もできないよ、ごめんね」とひたすら念じた。
するとその子供は消え、ほっとしたA姉はそのまま眠りについた。

翌朝、A姉が母に「昨日か今日、この近くで何かあった?」と聞くと、母は、「あぁ、そういや、何十年か前に近所で火事あったらしいよ。そこの小さい男の子が取り残されてね。昨日そんな話○○さんとしたわ」

8月20日のことだったらしい。
A姉は納得して、その子昨日来たよ、などと話したらしい。

その話をAに聞かされ、ガクブルしたのが中学2年か3年だった。
その後Aとは同じ高校に進学し、同郷ということで親交は深まり、仲の良いまま卒業した。
進学し、お互い別々の土地で学校に通った。

そして久しぶりに仲良い奴らで集まろうと、9月に飲み会を開いた。
そこで、Aは最近一人暮らしにしたこと、タバコ始めたこととか色々聞いた。
そして、Aは声を落として話しはじめた。

その日はすごく蒸し暑い夜で、窓を開けて編み戸にしていたようだ。
風がまったく入らずに、グダりながらタバコをふかしていたらしい。(北海道なのでクーラーはない)
しばらくすると、なぜかタバコの煙が流れた。

あ、よし、風が入ったか、とAが思った瞬間、焦げ臭い。
異様に焦げ臭い。
それは編み戸を通して入ってきているようだった。
その臭いは段々と強まる。
きっと近付いてきている。

鳥肌が立つA。

怖い怖い怖い!

しばらく固まっていると、その臭いは消えたらしい。

冷や汗タラタラ、震える手で急いで携帯電話で自宅にかけた。
するとA姉が出た。

A姉:「姉ちゃん!今、外にすっごい焦げ臭いのが・・・!」

早口にA姉に始終を伝えようとすると、A姉は、『あ~、そっちにも行っちゃったか』と。
その日は8月20日。

火事で亡くなった子供が、50kmは離れているだろうAの家までやってきたらしい。
当然、その子供はA姉の元にも出現している。

・・・と、いう話です。
Aははじめてのハッキリした心霊体験だったそうです。

ブログランキング参加中!

鵺速では、以下のブログランキングに参加しています。

当サイトを気に入って頂けたり、体験談を読んでビビった時にポチってもらえるとサイト更新の励みになります!