俺は家族で旅行に行った。
一生の思い出に残る旅行になる・・・。
はずだった。
写真が現像されたと聞いて、大急ぎで写真を見て凍りついた。
俺の首に手がある。
それも首を絞めているような感じだった。
一人になって写真を見てると、いきなり誰かに首を絞められた。
ちなみにこの話は高校生時代の話です。
首を絞められ、死を覚悟した俺。
その時漫画を返しに来た姉ちゃんが入ってきた。
すると手が消えた。
姉ちゃんに初めて泣きついた。
次の日写真をお払いしてもらった。
秋にまた旅行に行った。
後日写真を現像したらまたあの手があった。
全く同じところに・・・。
部屋で一人写真を見てたら再び首を絞められた。
今度は声も聞こえてくる。
「・・せいで・・お前のせいで・・・」
俺は声を張り上げた。
母ちゃんがとんで来た。
住職さんの話によると、夏の旅行で霊を連れてきたらしい。
お払いしてもらってからこのような事は一度も起こらなくなった。
だが未だにあの人が俺を誰と勘違いしてたのか分からない。