数年前、その年は帰れなかったんですけど、実家の祭りの夜から時々夢に変なモノが出てくるようになりました。
祭りの夜の夢の中では、実家の台所に立っていて、土間のドアから男の子が覗いているのが見えた。
青白く光って、神主さんみたいな服を着ていたその子を、自分は睨みつけて、とっさに般若心経をつぶやき始めた。
するとその子はすごい形相で睨んできて、グルグルと周り始め、ネコのような獣になって腕に噛み付いた。
痛くて痛くて叫ぶと、しらない男の人が「大丈夫だから」って言ってネコを取って助けてくれた。
ものすごく痛くて眼を覚ますと、寝汗がすごくて寒気を覚えたのをよく覚えている。
実は、この夢を見るのは二回目だった。
前はいつだったか覚えていないが、その男の子は覚えてた。
気になったので父に聞いて見ると、土間の向こう、実家の裏手のお堂には、昔疫病か何かにかかった人がいたらしい。
とにかく、幽閉・監禁などをされていたそうだ。
その人はうちの関係ではなく、隣の家の人だったらしい。
詳しくは分からなかったが、毎日隣の家のおじいさんは未だに甲斐甲斐しく通っている。
ただし、その家の仏壇は別にあるので、不思議といえば不思議だった。
その人の奥さんは、山で何処かに落ちて、亡くなっている。
弟はその日の夜に、紅い人魂を裏手で見たそうだ。
その日から、暫く変に夢に何かが出てくるようになった。
1、母が嫁入り前に持ってきた人形が夢に出て来たので、なんとなく父に電話しておいた。
→その日の夕方に、母が「人形処分しちゃおうか?」と言ったので必死に止めた。
2、夢に古ぼけた着物を来たおばあさんが出てきて、
「ココらへんの山はみんな死んどる」
「じゃあ何処が生きてるんですか?」
「金比羅山」
→なんとなく父に告げると、数日後、母の旅行先が金比羅山に決まったと驚いたそうだ。
(母曰く、「ひぃゃああああ」と声を上げたらしい)
祭りの夜に夢を見たのは10月くらいだったが、年明けにその祭りのあった神社へ初詣に行くまで変な夢は続いた。
今もたまに変な夢を続けてみることがありますが、そういう時はとりあえず父に言うことにしています。
最近も、三日間、家の上の方の付近の夢を続けて見たのですが、父に「何かしてるの?」と言うと、ピタリと止まりました。
昨日伝えた内容は、「仏壇に何か変なもの置いた?」です。
変な仏像(地蔵?)をお墓などが取り囲むようにしていた夢を見たので。
母も、亡くなる前に人が夢枕に立ったりするそうです。
母の親戚に、外国で高僧になった人がいるのですが、「夢に苦しむ人たちの顔が浮かんでくる」と言って出て行った人なので、その血の所為なのでしょうか。(父や兄弟たちにはそういったことはない)
ちなみにその神社は、大学生が一人行方不明になった鍾乳洞をご神体にするところです。
気のせいだとは思うのですが、10月の末から二ヶ月ほど夢を見続けたあの頃は、本当に呼ばれてたとしか思えませんでした。