自分は全く霊感のない人間なのだが、妹が一寸見えちゃうヤツだった。
学生時代、向かい合って話をしていた時、一瞬妹が顔色を変えて固まった。
何事かと問い質すと、見えちゃったらしい。
自分の足元の辺りから、足が一つ、すっと現れて背後を横切っていったらしい。
足って言っても踝から先だけが普通に歩いてたと。
実は、それまでも何度か、同じ様な気配?をボンヤリと感じていたんだと。
でも、その時は凄くくっきりと見えたとかで、驚いていた。
自分は『フーン』って感じで話半分に聞いていたが、妹は真顔だった。
その後、妹は段々と霊感らしきものが消え、自分もその事をすっかり忘れていた。
幽霊足目撃から10年ほどたった頃、自分は事故に遭った。
足は半切断にちかい状態に。
そして思い出した。
妹が目撃した“足”は、自分が事故ったのと同じ左足だったって事を。
まぁ、偶然なんだろうけど、自分的にはほんのり怖かったっす。
蛇足ですが、今は奇跡的に完治しますた。