この話は、今から6年前位に体験した出来事です。
今は家を買って住んでいますが、当時は実家で両親と同居していました。
当時の両親は働いていて昼間は家を留守にしていました。
自分は結婚してもそのまま両親と同居し、昼間は妻が一人で家にいました。
実家は中古で購入しましたが、親が購入する前は毛皮の工場だったと聞いています。
奇怪な現象は結婚した後、自分の妻が幾度となく体験していました。
1階でテレビを見ながら昼食を食べていると、誰もいないはずの2階の廊下を誰かが歩いていて、2階のトイレに入り水を流す音が聞こえたので、2階のトイレを見に行くと、当然の事ながら誰もいない。
こんな話を仕事から帰ると妻に良く聞かされていました。
でも、自分は体験した事がないので、信じる事ができませんでした。
あの夜の出来事さえなければ。
あの夜の出来事とは、良くある話の金縛りのパターンです。
寝ていると突然、意識が覚めて、目は開けられるけど、体は動かない。
あの夜もこんな感じで夜中に目が覚めました。
ちょっとしたラップ現象みたいな音で目が覚めると、案の定、体は動かない。
当時私の家族は2階でベッドを2つ並べて家族4人で寝ていました。
廊下を誰か歩いている音(気配)を感じましたが、親がトイレに行くのかな?と気にしていませんでしたが、廊下から自分達の隣の和室にその足音は入ってきました。
障子が開いていて、障子を閉めに来たのかと思いましたが、その足音は自分達が寝ている部屋に近づいてきました。
和室から自分達の部屋へは、3段の階段がありその階段を上ると自分達の部屋のドアがありますが、その足音は廊下から隣の和室に入り今まさに、その3段の階段を上ってきています。
この時点で親ではないことに気付き怖くて、目を開けられませんでした。
3段の階段を上り終わると自分達の部屋のドアを開ける音が聞こえ、何かが自分達の部屋に入ってきて、
ベッドの足元を歩いていました。
隣に寝ている家族を起こそうとしたが、体は動かず、声も出ませんでした。
目を開ければ何かが見えたかもしれないが、恐怖のあまり、目を開けることもできず、このまま何事も起きないように、ただ祈ってばかりいましたが、足元にいた何かが突然、自分の足を引っ張りました。
そのうちに足だけが上にあがり、(45度の角度みたい)足がベッドに落ちたと同時に何者かが私の上に覆いかぶさり、私の顔を覗き込んでいるような感じでした。
数秒後、体が楽になった瞬間、金縛りは解けて何者かも姿を消しました。
何者は何だったのかは不明でしたが、一晩の怖い体験でした。