小学生の時のことなんだけど、当時シャムみたいな猫を飼ってた。
しばらく姿が見えない日が続いたある夜に一人でTVを見ていたら隣の電気を消した台所でその猫が通るのが見えた。
自分のいる居間と台所の境のところを長いしっぽを立ててゆったりと横切った。
「あーよかった帰って来たんだ」とホッとしてTV見立てたけど、また猫が横切るのが見えた。
何度も何度も横切っているのに気がついて振り向くと何もいない。
でも顔を向けないで横目で見ると確かに歩いている。
左から右と行ったり来たりするのではなく、同じ方向から何度も歩いてくる。
愕然として走って母のところに行って話したら突然泣き崩れて、「可哀想だから黙ってたけどこの前事故で・・・」と打ち明けられた。
お別れを言いに来たんだね・・・。
同じ方向から歩いて来るっていうのが、何かあるのかな?
一方が天国方面で、今はそちらにいるからその方向から歩いて来る。
ほんのわずかしか姿を見せられないから、何度も同じようにして現れる、とか。