小学生の頃に住んでいた家は、親の話では築100年くらい。
とにかく古くて狭くて暗くて汚なかった。
階段付近で変な人影を見たりフワフワを見たりしたけど、余りに日常的だったので怖いともおかしいとも思わなかった。
その階段の下から3段目の木目が、女の人がこっちを睨みつけているようだった。
そう見える、という感じじゃなく、写真みたいにくっきりと、明らかに顔。
気持ち悪いのでその段はいつも飛ばして上がり下りしていた。
あるときそれを母に言ったら、日頃からホラーなんかバカにしている母が「うわあ、本当に顔が写ってる。気持ち悪い。全然気付かずに踏んでたわ。」と驚いていた。
でもその後も普通に踏んで上がり下りしていたようだw
母は当時体調がとても悪く、きっと悪い病気だろうと病院も行かずに寝たり起きたりしていた。
やがて市外に引っ越したんだけど、その後に阪神大震災であの家は全焼。
今は大きなマンションが建っているらしい。
引っ越した翌日に意地悪だった爺さん逝去。
やがて私は底辺校から無理目の大学合格。
妹は底辺校からまさかの大企業に採用。
母はきっと悪い病気だ、もう長くないと言いながら今も元気。
父だけは今も昔もなんにも変化なしw