書きます。
だいぶ昔の話。
うちはいつも父か兄が交代で深夜から犬の散歩に行ってた。
その日もいつも通り兄が犬の散歩に出た。
だけど少ししたら凄い勢いで犬と帰宅、家で待ってた父が出迎えに行くと兄が玄関先で靴も脱がずうずくまって泣いてた。
取り乱しまくる兄に俺軽くパニック。
とりあえず寝ろと何も分からぬままその日は寝かされた。
次の日父から聞くと、兄が変なものを見たらしい。
いつもの川沿いの散歩コースを歩いていると、川ギリギリの開けた場所に白い人間みたいなのがいるのを兄発見。
深夜だから顔や詳細な形は分からず、おかしな動きをしてるからしばらくその白いのを遠くから眺めていた。
でも兄も眺めてるうちに異変を感じる。
その白いのは垂直に高くジャンプをしながら少しずつ移動。
両手は真横、T字で音もなく足を折り曲げることなく完全に伸ばした状態でピョンピョン飛び上がりながら(キョンシーのイメージに近いんだと思う。)、少しずつ兄の元に近付いて来てた。
兄、これ人間じゃないヤバイ!!と感じて犬と猛スピードで逃げ帰宅。
正直笑ってしまいたかったけど、兄の泣き顔なんかウルトラレアだし、こういう怖い話大好きな父兄がガチでどうしよう通報するかとか散歩コース変えなきゃとか相談し合ってて信じるしかなかった。
家族全員もうあそこに近付けない。