この話は私が小さい時の話です。
小さい時の記憶はほとんどないんですが、何故かこの記憶だけ残っているんです。
確か私がまだ5歳くらいの時で私のお兄ちゃんとお母さんの3人、リビングでゆっくりしている時の事です。
私は5歳なのであまり会話に入っていけなかったのを覚えてます。
お母さんがお兄ちゃんに「最近撮った写真あんたの部屋に置いたよ!!もう見た?」っなんて言ってて、お兄ちゃんは「いつ置いた?まだ見てないよ。◯◯取って来て!!」って私に命令口調で言ってました。
まだ5歳の私は全然ムカつかなかったんですが、今思うと腹立ちますね。(笑)
それで私はお兄ちゃんの部屋に走って行って扉を開けました。
お兄ちゃんの部屋にはベッドが置いてあったんですが、扉を開けてすぐに気づきました・・・。
ベッドで誰かが飛び跳ねてるんです。
私と同じ歳くらいの女の子でした。
しっかり顔を見たはずなのに今は全然思い出せないんです。
ただスカートを着けていたので、女の子だったのは確かです。
今思うとすごく怖いのですが、私はその女の子がいる事を不思議に思ったものの、ベッドの上の棚?みたいな所に写真が見えたのでそれを取ろうとベッドに上がってしまったんです。
もちろんまだ女の子は飛び跳ねてるのでベッドは揺れています。
でも私はそのまま棚に手を伸ばして写真を取り、ベッドから下りようとしました。
すると女の子が飛び跳ねるのを止めたんです。
その瞬間幼い私でも背中が「ゾクゾク・・・」っと寒気がするのを感じました。
そしてものすごく怖くなったのを覚えてます。
私は急いでベッドを下り、扉に手をかけました。
でもなんででしょうね・・・振り返ってベッドの上を見ちゃったんです。
すると女の子がこっちを向いてピクリとも動かないんです。
私は恐怖のあまり必死にリビングに走りました。
そしてリビングにいたお母さんとお兄ちゃんに必死に女の子の事を言いました。
・・・ですが所詮子供の話で信じてもらえませんでした。
それから数ヶ月して引っ越す事になりました。
この事は結局信じてもらえなかったものの、数年後、私が小学2年生くらいになった時に、その一軒家の前を友達とその友達のお姉ちゃんと通りました。
それで私が友達にこの話をしたんです。
すると話を聞いていたお姉ちゃんがある事を教えてくれました。
実は私が住んでいた一軒家は幽霊が出るという事で、ちょっとしたウワサの物件だったようで、父の仕事の都合で地方から引っ越してきた私たち家族はそのウワサを知らないまま住んでいたようなんです。
今思えばこの家を引っ越ししたタイミングも不自然に思えるので、親は何か知ってしまったかもしれないですね。