やっぱり金縛りは霊的なものだ

カテゴリー「心霊・幽霊」

この流れの中、私の除霊された話を書かせて頂きたいと思います。
書き溜めたのですぐに終わります。

私は除霊されるまでは頻繁に金縛りに遭っていた。
よく言われている、金縛りは脳が起きてる状態で~の説を否定するつもりはないが、
その説だけでは納得できない金縛りも何回か体験している。

一番強烈な金縛りは、寝ている時に体が重くなり目が覚めてしまい、「また金縛りかぁ・・・」と思っていたら全身に痛みを感じ始めた。

感覚的に手で皮膚を引っ張られている感じがした。
抓るとかではなく、手のひらを皮膚にピタッとつけて、指に力を入れて摩擦で下に引っ張る感じ?
この痛みを伴う金縛りだけは本物だと私は今も思っている。

他にも水が流れる音と一緒に始まる金縛りなどがあるが、上記のものに比べると穏やかなものだった。

話はまた遠回りしてしまうけど、私の母親の話も。

母は宗教にハマるまではなかったが、霊能力者?っぽい先生に相談に行くことが度々あった。

私も何回か連れられていった事がある。
多分皆がイメージしているものとはちょっと違うと思う。

先生の家は普通の住宅街にある普通の日本的住宅で先生は普通の50歳くらいの女性で普通の格好だ。

私自身その先生の事は半信半疑で母もガッツリ入信するってわけではなく、どちらかというと相談に乗ってもらうという感じだった。

実際、渡しているお金も1~2万だったと思う。
私には兄がいるのだが、その先生曰く「お兄さんは墓参りに行ってはいけない」と言われていた。

だけどある日、母がうっかり兄を連れて墓参りに行ってしまった事があり、その日の晩(多分12時とか結構遅い時間)に兄は病院に運ばれてしまった。

腸捻転といって腸が絡まってしまったらしい。
治療中に聞こえた兄の呻き声はなかなか凄まじかったらしい。
ちなみに兄は先生の忠告内容は知らない。

兄の事件から5年程たった頃には、その先生の紹介で別の先生に相談するようになっていた。

その先生が私を除霊してくれる人になります。
とりあえずAさんとしときますね。

Aさんは私達の自宅から車で2時間の距離にいて、母はバス等を乗り継いで月1のペースで通っていた。

その頃の私は19か20歳だったが、Aさんの事には興味は無かったが、母が何かと理由をつけて私はAさんの所に度々連れて行かれた。

Aさんの家は市街地からタクシーで20分ほどの所にあった。
年は40~50代だったと思う。
格好はお坊さんの姿をしていた(多分。うろ覚えだわ)

お坊さんの格好といってもお寺というわけではなく、家の中に広い仏間がある家だった。

母に連れられてAさんの所には行ったが、私はいつも待合室で待機して、母だけがAさんと話していた。
ちなみに待合室には私達の他にもお客さん?がいた。

Aさん宅からの帰り道中で母が「うちに刀ってあるの?」と聞いてきた。
私は「そんなものは家では見た事ない」と答えたと思う。

どうやらAさんに「あなたの家に刀があるはずだ」と言われたらしい。
母も兄弟たちも刀の存在なんて知らなかったが、家を探してみると押入れの奥から刀の鞘が見付かった。

その事をAさんに言うと、すぐにその鞘と息子さん(私)を連れて来て下さいとの事。

正直、その頃私はAさんに会いたくなくなっていた。
私が着いていく意味を知らなかったし、Aさん宅は遠いのだ。

実は我が家は自営業で、従業員も十数名ほどおり、私もその頃はそこで働いていた。

私がAさんの所へ行くのが面倒だと従業員の中でも古株の人に話したら、その古株の人が母がAさんの所に通うのは私が何か良くないものに憑かれていて?
その対応の為なのだと教えられた。

事情を知った私は素直にAさんの所へ行くことにした。
といっても私はまだ半信半疑。
というかむしろ疑の方が大きかった。

なんというか、念の為にという感覚でAさんの所へ行く事を承諾した感じ。
母に連れられてAさんの家に着くといつもの待合室で母と待っていたのだが、それまでそんな事はなかったのだけど、急に体がだるくなり意識を失いかけた。

「このまま気を抜くと金縛りがくる」となんか知らないけど直感でそう感じた。

しかし、意識をひっぱる力?に負けて強烈な金縛りに遭ってしまい、10数分ほど一人苦しんでいたら(母はそんな状態の私に気付かない)Aさんが待合室に入ってきて金縛りは解けた。

私と母は広い仏間に通されて(鞘も一緒に)Aさんが仏壇前に座り、私達はその後ろに座る形で除霊?が始まった。

除霊と言っても私に対して何かするって訳でもなく、ただAさんが仏壇に向かってひたすらお経を読むというものだった。

お経読みが始まると、先の待合室で受けた意識をもっていかれる感覚を感じた。
私は先と同様に抗いきれず再度強烈な金縛りに遭ってしまった。

金縛りに遭っても、なんとか意識だけは飛ばさないように抗っていた。
後に母に聞いたら、私の体が凄い前後に揺れていたらしい。

そして私の体が揺れている間はAさんもとても苦しそうにお経を読んでいたとの事。
除霊中、私は前を向くことが出来ず、ずっと俯いたままだった。

金縛りが解けて前を向く事が出来た頃にはAさんも普通にお経を読んでいたので、Aさんの状況を母に聞いた時はちょっと驚いた。

ちなみにAさんを私達に背を向けているので、私の様子は判らない。
除霊は1時間弱で終わり、Aさんと少し話をした。

Aさんの話によると、私を守っているものはお稲荷様にゆかりがあるものらしい。
そして私がある神社に行ったことで、その守っているモノの力が弱まったらしい。

今後は定期的にお稲荷様が祀ってある神社へ行き、むやみに他の神社で御参りをしないよう言われた。

この話はうろ覚えだが、そんな感じの事を話した。
多分。
自信は無い。

その後、間もなく実家の会社が潰れ家族散り散りになり私は上京し、Aさんとも会う事はなくなったが、あの除霊以来、私は金縛りに遭う事は無くなった。

あの鞘はどうなったかはよく覚えてないです。
多分Aさんの所に置いてきたと思います。

ちなみに除霊しなかったら私は30歳まで生きられないと言われていたと、除霊後に母から聞かされた。

数年後、母と電話している時に「そういえば俺って30歳まで生きられないって話はどうなったの?」って聞いたら「あ~あれねぇ。大丈夫よ。本当は25歳までって言われてたんだから」と25歳の時に言われた。

「その言葉通りだと俺って今年死ぬじゃん」と心の中で思ったが、何事もなく26歳になり今年の春に30歳も迎えた。

順調な人生とは言えないけれど、なんとか生きているのでもう大丈夫なのかしらね。

現実ではあまり話せない事なので、ここで吐き出させてもらいました。
長々と失礼しました。

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