母の留守電メッセージ

カテゴリー「心霊・幽霊」

絶対に幽霊を信じないって友達が体験した話。

その子が夜遅く、仕事が終わり家に帰って疲れていたので着替えもせず寝た。

しばらく普通に寝てたんだけど、何か身体が重い。
すると携帯の着うたが流れ始めた。

曲は倖田來未の「you」

寝ぼけながら携帯を取ろうとして、ふと気づいた。

「あれ・・・私この着うた持ってない」

その瞬間、足に何かが圧し掛かった感じがして金縛りに遭った。

気合いでその金縛りを解こうと目を少し開けてみると、同じ顔の女が二人、足にしがみ付きながら物凄い速さで携帯を操作しているんだ。

恐怖で目を閉じようとしても動けない。
すると同じ顔の女二人が顔の近くに迫ってくる。

「もう駄目!」

そう思った瞬間、夢から目覚め時のように、ぼーっと目が開いた。

「なんだ夢か・・・怖かったなぁ・・・」

一息ついて携帯を見てみると、着信ありが数十件、怖くなって泣きながら母の部屋まで走った。

母は「泣くな泣くな」と言って慰めてくれた。

しばらくして落ち着き、朝食を済ませ仕事に行こうとすると、母が凄い形相で呼び止めた。

母:「あんたじゃないよね・・・この留守電は?」
私:「え?」

留守電にはその子の「助けてええええええええ」と叫び声が入っていた。

未だにこんな体験をした友達は幽霊を信じないらしい。

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