寝ていると突然金縛りにかかり、必死に目を開けると、祖父が怒った顔で私の首を絞めていた。
子供の頃に亡くなった祖父は私を非常に可愛がってくれていたので、どういうことかと驚き、なんとか逃れようと必死にもがいた。
もうだめだ~!
意識が薄れつつあるなかで何とか動いて起き上がった。
ベタな話だが起きて確認すると首が赤くなっており、日頃から厄介な事が多い(心霊的に)ので「またか・・・」くらいに思っていた。
朝食の時に両親に事の次第を話すと両親とも顔色がかわった。
2日ほど前に大叔父が亡くなり、今日は葬式なのだという。
私は存在しか知らなかったが、大叔父はかなり変人で、色々と揉めて絶縁していたらしい。
自分の養女と父を結婚させたかったらしく、両親の結婚に反対していたので、復讐したかったのではないだろうか、とのこと。(もう死んじゃってるけど・・・)
気味が悪かったのでお祓いに行き、その後私には何も起こらなかった。
それから暫く経って母親が「昨日の夜、例の大叔父が枕元に現れて『許してくれないと一族の所に行けない』と謝ってきた。『許すもんか!いつまでも彷徨ってろ!』と拒否しておいた。」と朝っぱらから息巻いていた。
気がつけばその日は丁度49日だった。
その後大叔父は誰の枕元にも現れないのでどうなっているかは不明だ。
個人的には永遠に惨めに彷徨っていて欲しい。