幼少の頃に大阪の阪急高槻市駅で変なものを見ました。
私は母に連れられて大阪方面行きのホームに立ち、向かいの京都方面行きのホームを見つめていました。
するとそこに成人の背丈ほどある、頭に珊瑚を生やしたホヤのようなモノがいました。
まるっこくふっくらした柔らかそうな外見で、牡蠣の剥き身にも似ています。
全体的にオレンジがかったベージュの牡蠣の剥き身の、ヒダヒダの部分を枝っぽい角にして赤く染めたらそっくりだと思います。
赤い角の部分は鯨ベーコンに近い赤色ですが、珊瑚のようにも見えます。
それが京都方面行きホームで珊瑚っぽい部分をビョンビョンさせながら身をくねらせているのです。
しかし、それに真横に立たれているオジサンは気にもしていません。
だれも気にしていないようです。
激しく身をくねらせる成人の背丈ほどの珊瑚の角が生えたホヤ。
異様な光景のはずですが、明るい日差しの中で恐ろしい感じはありませんでした。
駅が工事中だったことと、私が幼稚園の制服を着ていたことは覚えています。
調べてみると高槻駅は82年から93年まで高架工事がありました。
82年なら私は5歳ですから幼稚園の制服を着ていたことと矛盾しません。
あれは何だったのでしょうか。
ちなみに京都方面行きホームの大阪側の方です。
全体の質感は乾いてザラザラしたゴムのようで、複数の短い角だけが珊瑚みたいだけど、ビョンビョン出たり引っ込んだり伸びたり縮んだり、よく動くカタツムリの触角みたいでした。
何かご存じの方がいらっしゃらないかと思って書き込ませてもらいました。