中国人墓地にはもう行きたくない

カテゴリー「心霊・幽霊」

大学在学中に友人から聞いた話。

友人は顔が広く他大学の人間とも交流していて、毎日のように遊び、一時期、心霊スポットを巡ったりしていたらしい。

その日も友人と仲間のA、B、Cの4人で有名な心霊スポットに行くことに。
有名過ぎるんでフェイクにめんどいからそのままだすが、そこは北海道は旭川市にある中国人墓地。
ネットで検索すればすぐ出る。

友人らはAが車持ってて、それで遊びに出掛けてた。
今回もAの車で旭川まで向かうことに。

住んでるとこからは高速使っても1時間半くらい掛かるが、ドライブがてら出発。
しかし、出発直後に後部座席に座っていたBがうずくまるようにすぐに眠ってしまった。

おいおい大丈夫かよ?と皆心配したが、A以外は出発前から酒も飲んでいたしと、眠らすことにした。
ちなみにA運転、Cが助手席、Bと友人が後部座席。

で、30分ないくらい走ったところで、友人が気づく。
うずくまっているBが何かをボソボソと喋っている。

なんだろう?と耳を傾けるが、聞き取れない。
まあ寝言だろうと最初は気にしなかったらしい。

それからまた30分程経ち、出発から1時間ちょっと。
友人はBの寝言が大きくなっていることに気づいた。

なんだろうな??って思ってよく聞いてみると、Bはずっと「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と繰り返していた。
時折、日本語ではない言葉も混じっている。
友人曰くそれはおそらく中国語だったたとのこと。

こりゃいかん!!と思い、Bを起こそうと肩を揺らして名前を呼ぶも起きず。
AとCも気付き声を掛けるが変わらず。
引き返した方がいいか!?とも思ったらしいが、せっかく旭川まで来たんだしと、そのまま中国人墓地に向かってしまった。

到着し駐車場に車を停め、Bを3人がかりで引きずり降ろす。
すると、降ろされたBはスクッと立ち上がり、有無を言わさず一人で墓地の中へ走り去った。

時間も時間、Bが行った方向は真っ暗でライトがないととてもじゃないが歩けない。
何が何だかな状態のまま慌てて3人はBを追いかけることに。

墓地は真っ直ぐ道が続いてるらしく、ライトを照らしながらとにかく前へ歩いていく。
すると、奥まで行くと、そこら辺の墓石よりも大きい石碑?があるらしい。
そこにBがいた。

Bは石碑の前で土下座して、「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」とまた延々と繰り返し謝り続けていた。
こりゃまたいかんと思い、すぐに3人掛かりで車まで引きずり運び、そのまま帰路につくことに。

帰ってる間もBは謝り続け、時折中国語で何かを言っていた。
ガタガタと震えうずくまったBを見てさすがに友人も怖くなって帰りは何も喋れなかったらしい。

で、自宅付近に到着。
すると今までうずくまってたBはバッと起きて一言、「あれ、中国人墓地は?」とほざきやがり、ケロッとしている様子。
もう行ったわ!と言うも、ここから旭川までの道中、墓地での出来事等、全く覚えていなかった。

Bのその後はあまり聞いてないのですが、多分普通に生活してると思います。

単純に友人からこの話を聞いた時は、中国人の索敵範囲広すぎやろってことでした。

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