祖父は何かを感じそれを燃やした

カテゴリー「心霊・幽霊」

20年以上前、私が小学5、6年生の頃。
うちの竹に変な短冊が結びつけられていた事があった。

当時、祖父が細身のちょっと変わった竹の鉢植えを大切にしていて、玄関先に置いていた。
学校から帰って来たら、その竹に白いヒラヒラした物が結びつけてあった。
今思えば七夕の短冊のような感じで、白っぽい和紙だった。

筆書きで「近鉄電車にはねられて出血多量で死にました。冥福を祈ってください」って書いてあった。

子供だったので『冥福』『祈る』が読めず、「なんたら福を折ってください?何じゃこりゃ」と、祖父の所へ持って行った。

祖父は裏庭でタバコを吸いながら足元の草をチマチマ抜いていたが、短冊を見ると手を合わせて、持ってたライターで燃やした。

あれは何だったのか、何故うちの竹に結んであったのか、未だに謎。

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