なんだ、あのオッサン、ただの死神か

カテゴリー「心霊・幽霊」

小6のときS鉄道T駅のホームで知らない男の人に、「あと少しここで待っていてごらん。人が電車に飛び込むのが見れるから。」といわれたが、ゲームを買いにいく途中だったので断った。

ゲームを買い駅に戻ったら、ざわめきと駅員の泣きそうな顔。
切符を買いホームに下りたら血まみれのサンダルが視界にはいった。

「子供は見ちゃ駄目」と知らないおばさんに手を引かれ、バスで帰るようにと小銭をもらった。
家に帰って女の人が飛び込んだと聞いた。

二十歳のときY駅のビルでバイトしていた時、その男の人に似た人に会った。

「これから、このビルの屋上から女の人飛び降りるよ。」
「途中の喫茶店の屋根に引っかかるから休憩時間にいってごらん。」

バイトの後輩に話をしたら、「気のせいですよ。休憩時間変わりますよ。」と言ってくれたので変えてもらった。
だが後輩がいつまでも帰ってこない。
副店長に呼ばれたので行くと、「今日バイト通しな。」と言われた。

本当に女性が飛び降りて喫茶店の屋根に引っかかったそうだ。
「あいつ見たから、帰らせた。俺はも見たが帰るわけにはいかない。」
「それと今後その男から何を聞いても行くな。」すごい剣幕で怒られた。
居づらくなってバイトは辞めることなってしまった。

なんでそんなに自分に見せたかったのか。
見せてどうしたかったんだろう。

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