確実に死んだとわかった

カテゴリー「心霊・幽霊」

高校生だった20年くらい前の話です。

俺の通ってた高校の通学は電車を利用は乗り換え一回ですごく遠回り。
バスと電車を利用は乗り換え一回でバス~乗り換え駅までの時間がかかる。
自転車は直線的に行けるのどれでも、だいたい一時間で通えるのでその日の気分や天気で通学してた。

この日は雨が降っているかいないかの微妙な天気だったけれど、自転車で通学してた。

自転車通学の時は交通量が少ないか歩道が広い道を行くのだけど、その道も幾通りかあってその日はたまたまその道だった。

車がすれ違えることはできるが、少し狭い道を走っているとカブ?のようなバイクの男性に抜かれた。
あまり速度は出していないようで差は少しずつ開いていった。
その状態で走っていると左側の住宅街から乗用車がこちらへ向かって走ってきた。

普段見るごく普通の光景。

ところが突然目の前のバイクがタイヤを滑らせたのか、右に倒れるように転んだ。
前から来ている車がちょうどその転んだバイクの運転手の頭にバンパーをぶつけた。
速度はそんなに出てなかった。
しかしバイクの運転手の頭からは血が噴き出している。
体もピクピクと痙攣していた。
この人が死んだって直ぐにわかった。

俺はそれを呆然と見ていた。
そんなに長い時間ではなかったが、乗用車を見ると運転しているのは大人の女性、助手席には制服を着た少女。
運転している女性は運転席で動けないのか降りてこなかった。

その時は俺と乗用車の二人とバイクの男性の4人しかそこにいなかった。
ともかく動けるのは俺だったのでその女性に車から降りないように言って(血の池が出来ていたので見ないほうが良かったと思って)どこか110番できる電話を探した。

少し戻ったところにゴルフの練習場があったので、そこで電話を借りることができたので通報。
現場で待つことにした。

しばらくして救急車とパトカーが来たので連絡先を教えて学校へ行った。

以上の話です。
しばらくその道を使うことはなかったです。

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