定番中のド定番かもですが、久しぶりに曾祖母に会えたので書き込みます。
私と曾祖母は仲が良く、よく家に遊びにいっていました。
遊びに行くと当時弱視だったわたしに本を読んでくれたりする本当に優しい曾祖母でした。
私が5歳のときに、癌を患い入院生活になって、その数ヵ月後に亡くなってしまったのですが。まあ、もう90越えていたし大往生だったのでしょう。
その曾祖母の亡くなった日の話です。
私はその日何故か眠れず、布団の中でずっと起きていました。
皆が寝静まった夜中、耳元でプーンという蚊の飛ぶような音がしたと思うと、からだがまったく動かなくなりました。
それから数分立った頃、ヒタヒタと歩く音が聞こえ、曾祖母が私を覗きこんでいました。
「ばあちゃん!元気になったの?」と私はビックリして叫ぼうとしたのですが、声が出ず、心の中で叫びました。
曾祖母はしばらく黙って私を見つめたあとに私の頭を撫でて、「ばあちゃんが死んだら、ばあちゃんの今着てる着物で葬式をしてね」と言って、そのままどこかに歩いていってしまいました。
それと同時に金縛りも解けたのですが、その10分ほど後、電話のベルが鳴り響き、曾祖母が危篤状態であるとの連絡が届きました。
私たちが病院に駆けつけて、しばらくした後、曾祖母は静かに息を引き取りました。
当時、私は人の死ぬことなんかについてよくわかっていなかったのですが、曾祖母が私と話すことはないんだろうな、となんとなく思いました。
葬儀の準備をしているとき、私を含め子供たちは皆曾祖母の家で遊んでいたのですが、大人の会話から葬式という言葉が聞こえてきて、曾祖母からのお願いを叶えなきゃ!ということに気づきました。
曾祖母のタンスを漁って、着物を見つけ出し、母親にこの出来事を告げて着物を持っていったのですが、子供の言うことと取り合ってもらえず、曾祖母の言っていた着物を着せてあげられなかったのが心残りです。
葬式はなんの問題もなく終わったのですが、曾祖母が母や叔父(母の兄弟)のそばで風を吹かせたり、触れてみたりと自由気ままに動き回っていました。
それから特に幽霊などが見えるわけではないので、いわゆる「見える人」ではないのですが、曾祖母の命日が近づくこの時期になると、夢の中で曾祖母が顔を見せてくれます。
今度、お墓に結婚の報告に行くつもりです。
喜んでくれるかなぁ。
夢の中でリアクションを見せに来てくれたらいいんだけど(笑)
以上です。