数週間前金曜日の夜。
彼氏と住んでるんだけど、その日は彼氏の帰りが遅い日だった。
友達と自宅で飲み会で、終電もないから朝方に徒歩で帰宅した。
布団で寝ていた私は、帰宅した音と異臭で目がさめた。
なんだか生臭い。
水辺の湿気た臭いというか、下水管が詰まった時のようなそんな臭いだった。
彼氏に「なんか臭い」と言うと「汗かな?」と言ってシャワーを浴びていた。
その後布団に入るも、やはり石鹸の臭いに混じって、生臭さは残ってるんだよね。
あんまり臭いから、飲みものでも飲んで落ち着こうかと起き上がると、個室の方から何やら動いてるものがこちらにきていて、それは布団の足元の方で止まった。
よくみると人間の胴体で、腕も脚もない。
芋虫みたいな動きだった。
大人にしては小さく、だいたい小学校半ばくらいかな?という感じ。
数分は見えてた。
怖いし気持ち悪いしで布団に潜り、しばらくして見てみたら、何も見えなくなってた。
生臭さはまだある。
彼氏に「ねえ、川沿い歩いた?」と聞くと「なんで知ってる?」と。
歩いてきた道のりを二人で地図で確認して、調べてみると、その通り道の川は人工物だった。
そんで、丁度歩いてきた場所あたりで、男の子が亡くなってることがわかった。
あーついてきたんだなーと判断し、とりあえず換気して彼氏には数珠持たせて「頼むから違うところに行ってくれ、自分じゃ何もできません」と祈り、家をあけた。
夕方戻ると臭いもなにもなくなっていた。
冷たくて子供も嫌いで、絶対に霊(まして子供)なんてついてこないと思っていたから、すごく驚いた話。
いなくなってくれてよかったけど、留まられたら私の鼻が曲がるところだった。