校舎の裏の目

カテゴリー「不思議体験」

自分が通ってた中学校の校舎の裏側の地面には、大きさが畳一畳ほどの大きな目玉の落書きがあった。

まあ誰でも書けるような、よくあるデフォルメされた《人間の瞳》のイラストなんだけど、
普通の落書きと違っていたのはそれがペンキとかで書かれたものじゃなくて、わざわざ地面の石を削って入れ墨みたいにして彫られていた大掛かりなものだということ。

一度だけ先生に詳細を聞いてみたけど、かなり昔からあると思うが誰がやったかは知らないし、落書きがあるのは本校舎からちょっと離れたボロい用具倉庫ぐらいしかない場所だし、修繕される事もないままなんじゃないかという回答だった。他の生徒達も殆ど気にしてなくて、それどころかその人気のない場所にタバコを吸いに行く奴なんかもいた。

そしてそのまま卒業して時は流れ、高校を卒業する直前ぐらいの時期に、地元の友達と、その中学校に遊びに行ったんだ。

で、あの落書きはまだあるかなと気になって見に行ってみたら、消えずに残ってた事は残ってた・・・んだけど、目玉の黒目?の位置が変わってた。

数年前までは間違いなく正面を向いてたはずなのに。横目で誰かをギロリと睨んだ時みたいに、黒目の位置が目の端っこの方に移動してた。

新しく削り直したりした痕跡などは見当たらなかった。

今ではもうその母校も綺麗に改築されてる。
さすがにあの落書きも修繕されてるのかな。

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