友達が実際に体験したことです。
大学のサークルのメンバー4人で、神奈川県にある幽霊が出るという噂のあるトンネルに友達の運転で肝試しに行ったそうです。
トンネルにつくとなかなか雰囲気がよく、スマホで写真を撮ったりひとしきり大はしゃぎしてひと段落ついたところで帰ることにしました。
「結局何も出なかったな」
「ガセネタだったな」などと話していたのですが、そのとき友人は黙りこくったまま一向に車を発進させなかったそうです。
同乗者に「どうしたの?早く帰ろうぜ」と催促された友人は「俺たち、友達だよな!?」と問いかけたそうです。
もちろんみんな「当たり前だろ?俺たちマブダチじゃん!」などというので彼は念のために「じゃあ、何があっても見捨てないよな」と尋ねました。
みんなその友人の事を見捨てないと真剣に言うので、安心した友人はこう言いました。
「俺の足元を見てくれないか?」
なんということか、友人の足は青白い手首にがっしりと掴まれているではありませんか!
恐怖にかられた同乗者たちは、友人を見捨てて一目散に逃げだしました。
友人は自分を見捨てないと約束したにもかかわらず一目散に逃げていった同乗者に腹を立ててしまい、3人を置いたまま車で帰ったそうです。
それ以来その3人には会っていないとのことでした。