中学の修学旅行での話です。
私のグループでは私と友人の二人がカメラを持って行きました。
まずは新幹線ホームで、そして遊覧フェリーの中で友人達と何枚かの写真を撮って一日目の宿に着きました。
グループごとに部屋に分かれ、荷物を片付け学校のジャージに着替えたら夕飯です。
ふと、「あと何枚フィルムのこってるかな?」と思い、残り枚数を見てカメラはかばんの中に入れて大広間に向かいました。
夕飯も終わりお風呂にも入ってパジャマに着替えたら消灯まではおしゃべりタイムです。
ここでも写真を撮っておこうとカメラを出すとどうも残り枚数が1枚減ってる・・・。
おかしいなとは思いましたが、勘違いだろうとそのままで何枚か写真を撮りました。
その後何事も無く、2泊3日の旅行は終わり・・・。
後日仕上がってきた写真を見たらちょっと不思議だったんです。
あの、知らない間に減っていたカウントのところ、真っ白だったんです。
もし間違ってシャッター切ってしまったのなら真っ黒に写っている筈ですが。
でもこんなのはどうでも良いんです。
問題なのは友人のカメラです。
彼女のカメラから出されたフィルムの1枚目には1日目に泊まった旅館の階段が写っていました。
その階段の下には知らない学校の制服を着た見知らぬ女の子が笑顔で写っていました。
出発の駅や新幹線の中での写真の前、フィルムの先頭に入っていたのが今でも不思議です。