友達がキャンプに行ったときの話。
三人姉妹の友達は妹がトイレにいきたいといったので姉と二人でついていってあげることにしました。
トイレは古く入り口から正面に洗面所と鏡、そこから男子女子と分かれる仕組みになっていました。
その洗面所の前に一人の女性が鏡を向いて立っていました。
最初はキャンプに来ている普通の女性かと思ったそうです。
しかし近づいてみると、その女性の異様なことに気づきました。
キャンプに来ているなら大抵の人はラフな格好で居るはずです。
しかしその女性は真っ赤なスーツに白い大きな帽子をかぶっているのです。
帽子はいいとしてもスーツ・・・。
三人は怖くなりましたが、どうしても妹がトイレに入りたいというので女性に近づかないよう壁づたいにトイレに入り、用を足早に済ませるとまた壁づたいにトイレから出てそのまま走って両親の居るテントまで戻ったそうです。
その間、女性は少しも動かずただ鏡のほうを向いていた、と友人は言っていました。
そんなことも2、3日過ぎると忘れ楽しかったキャンプは終わりを迎えました。
さぁみんなで帰ろうね。
そんな話を始めた頃、妹が言いました。
赤いおねえちゃん夜来たよ。
帰り際に妹からそのことを聞かされて友達は震え上がったそうです。
本当にあったことだと聞いてすごく怖かったです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。