ばあちゃんは手荒れが酷くてキンモクセイでオイル?を作ってハンドクリームにしていた。
そんなばあちゃんの手が大好きだった。
いつも一緒に豆腐を買いに散歩した。
車道側はあちゃんがいて危ないからと手を引いてくれた。
ある日、土手を歩いてると後ろから猛スピードで走ってきた中学生の自転車とぶつかりそうになった。
ばあちゃん咄嗟に私をかばってくれた。
その反動で車道に出てしまったばあちゃんはトラックに跳ねられて死んでしまった。
中学生は「ヤベッ」とか言って逃げた。
悲しくてあまりここからの記憶はない20年前の話。
そして今年始め、庭で遊ぶ子供から一目離した時に車に跳ねられた。
10メートルぐらい?飛ばされて私は発狂して子供に駆け寄ると子供はポケーッと座っていた。
子供に無事か確認したら「知らんおばあちゃんが助けてくれたよ」と言う。
辺りには、おばあちゃんなんかいなかったけど季節外れのキンモクセイの匂いがした。
「私のおばあちゃんだ!」
二度も私を助けてくれた。
ありがとうって言いたい。
おばあちゃん大好き。
死んでも私を気にかけてくれてるんだと思ったらいつも涙が止まらない。
怖いか分からないけど、霊的な事だからここに書かせてもらいました。
あの時逃げた中学生は本当に殺してやりたい。