知り合いが実際に体験したお話。
その知り合いは、陸上競技をやっていたのですが、ある年の夏の合宿で山梨に行ったそうです。
宿泊先の近くに取り壊し中の廃墟の病院があり、夜にみんなで行こうという話になったらしく、取り壊し中の危なそうな所は隔離されて立ち入り禁止になっていたそうなんですが、敷地内にまだ壊されてない、平館の大きくないアパートくらいの建物があったそうです。
入口は鍵が掛っていて開かなかったらしく、その建物、外観に階段が付いていて、屋上に登れるようになってたそうです。
その屋上の真ん中に扉があって、そこは鍵が開いていたので、そこから入ったらしいんですね。
みんなの携帯電話のカメラのフラッシュで明かりをとって、入ったらすぐに下に降りる階段があり、1階に降りたら、特に何もない部屋があったので、そこに入ったらしいです。
部屋の真ん中にはバスタブみたいのがポツンと置いてあって、妙に怖かったらしいんですが、まぁ特に何も起こらず、最後にそのバスタブの前と屋上でデジカメで写真を撮って帰ったそうです。
旅館に帰って写真の確認したそうですが、バスタブで撮った写真・・・知り合いの右足首の所に変な光のラインみたいなものが入ってたそうです。
たぶんフラッシュの関係だろうと、特に気にはしなかったそうなのですが、屋上の写真には、白いぼやけた物体が右端に映っていて、よく目を凝らすと骸骨みたいなものが写り込んでたらしいんです。
みんなで「ヤバイこえーー」とか話してると、部のマネージャーの人が連絡回しにきてくれたらしいのですが、話し終えてから、そのマネージャーが知り合いに向かって「なんで足首包帯まいてるの?」と聞いてきたんだそうです。
そのとき、マネージャーは知り合いの足首に白い物がついてるように見え、包帯だと思ったらしく、「よく見せて。あれ?気のせいかな」と言って出ていったそうなんです。
みんなあの写真の光のことがふと頭をよぎったそうなんですが、マネージャーは廃墟に行くことすら知らなく、ましてや、写真確認してる間、誰もマネージャーと連絡取ることもかったんだそうです。
「お前足首なくなるんじゃね?」とか、みんな笑ってたんですけど、知り合いは苦笑しかできなかったそうです。
次の日の練習中、とくに怪我や痛めてる箇所などはなかったのですが、いつもの通りスタートの練習してると、いきなり足首からブチッと音がして、足がガクンと落ちたんだそうです。
何が起きたのか分からなく、気がしっかりしたときには、痛みがジワジワと伝わってきて、数分後には足首が倍ぐらいに腫れあがったため、即病院に行くことに。
診断の結果は、右足首の靭帯が伸び、半分ほど切れかけたあげく、腓骨(ひこつ)という足首の骨がずれてました。
重症の捻挫という状態です・・・。
山梨の病院に通うわけにはいかないので、ギブス等はせず応急処置で包帯をぐるぐる巻きにされ、見事マネージャーの見た知り合いの包帯をまいた足首の出来上がり・・・。
トレーナーの先生の車で一足先に東京に戻ることになったそうで、全治3カ月だったらしいです。
本当に怖かったので、みんな東京戻ってきてから、お祓いにいったそうです。
それから、一か月くらいが過ぎたころ、何事もなく足首も順調に回復していったそうなんですが、廃墟一緒に行った友達が一本のビデオを持って、突然押し掛けてきたそうです。
ビデオは、本当にあった怖いビデオで、あれ以来マジで怖い系とは敬遠してきたので、「面白半分で見せるなと!」、若干キレ気味だったそうなんですが、友達が「これにあの病院が出てる」と・・・。
そして、その病院の所まで早送りしてもらい、いざ見てみると、まだ取り壊しになってない病棟が映ってて、外観を右から左へ撮影してるのですが、その途中の窓にはっきりと人影が映っていたそうです。
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