漠然と知ってる夫の知人

カテゴリー「不思議体験」

昔、知人に誘われて浦和レッズの試合を見に行った時の事。

サッカー観戦は初めてで、野球でいうと外野席的な所で知人に説明してもらいながら観戦していた。
ハーフタイムの時に、パーフェクトにレッズファンのいでたちをした半裸の男性に、「あの、佐藤裕子(仮名)さんですか?」と声をかけられた。
「はいそうです」と答えると、「僕の事、御存じですか?」と聞かれたので、顔をよく見るとなんとなく知っていた。

「井上健一(仮名)さん・・・ですよね?」

お久しぶりですと挨拶をしたのだけれど、名前は判るのに自分との関係が全く判らない。
弟や猫の事を知っていて元気ですか?と聞かれる。

最近奥さんの由美子さんが拾ったきた子猫を飼う事にしたというので、猫の飼い方の相談を受けたりしたした。
答えながら、井上(仮名)さんの奥さんが3,4歳位年下だとか、奥さんの弟さんの名前、井上さんは剣道部だった、お父さんは大腸がんでステージ5だったのに術後凄く長生きしてる、なんて事は出てくるけど、どういう知合いなのかが全く出てこない。

大変失礼だか、井上さんの事は覚えているのにどういう知り合いだか思い出せないのですと言ったら、井上さんの方でも、私の事は知っているのにどういう知合いなのかはまったくわからなかった。

試合後の飲み会で、井上さんのサポーター友達と、井上さんの奥さんと、奥さんの弟さんも合流。(皆さんレッズファンだから)

奥さんも奥さんの弟も、私の事を「漠然と知ってる夫の知人」として記憶している。
しかし、神奈川県で育ち東京で働き千葉住みの流通業のオタ女と、四国出身の浦和レッズの為に浦和市に移住してきた不動産関係のスポーツ青年、年の差は6歳でまったく接点なし。

出会ってから13年目に入ったけど、いまだにどういう知り合いだったのか記憶にないし、なんで知ってるのかわからない記憶も知ってるし、変な記憶の共有もあるが気持ち悪いからスルーしてる。

井上さんの長女は大学生になるけど、私が女じゃなかったら、私と奥さんの不倫を疑うレベルで似てる。
ちょっと気持ち悪いけど、奥さんと娘さんとは趣味が合うから仲良し。

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