部室にロッカーがあった。
部員も少なく小さい部室だったので、ロッカーは10個ぐらいしかなかった。
その中で1つ開かないロッカーがあった。
新学期を迎える前に部室移動することになった。
部員総出での部室移動。
順調に作業が進み、ほとんど全ての移動が終わった。
その中で開かないロッカーは残っていた。
『開かないんじゃあ、使えないと同じだな』
先生の一言でロッカーは外の粗大ゴミ置き場に放置された。
移動が終わった後に数人で粗大ゴミ置き場に向かった。
どうせ持っていかれてしまうなら・・・と、その前に自分達で開けて見ようと思った。
何とか開けようと奮闘したのだが・・・一向に開かない。
彼是30分ぐらいやってた。
もう開かないならいいか・・・と思い帰ろうとした時、『ゴドン!!』と音がなった。
ロッカーの扉が少し開いていた。
友達が恐る恐る近づいて蹴りでロッカーを開けた。
・・・何の変哲も無い、普通のロッカーだ。
錆びてて開かなかったのか・・・?
何か入って無いか友達がロッカーを探る。
天井に何か張り付いているのを見つけた。
『ベリッ・・・』
嫌な音がした。
ノートが張り付いていた。
中を見てみると、奇妙な絵が描いていた。
パラパラとしか見なかったのだが、どことなく不気味な感じがした。
最後のページに「ア・・・ジンニクキタ」と赤い文字で書かれていた。
ノートは「面白そうだ」と友達が持って帰った。
1週間後、彼は死んだ・・・。