俺に似たやつの目撃談

カテゴリー「不思議体験」

これをドッペルゲンガーと言ってしまうと相手に悪い気がするが、まあそんな感じの話。
要は俺に似たやつがいるらしい。

始まりは4年ほど前、親戚の集まりで従兄弟に会ったとき「先週コッチに来てたでしょ?」と言われた。
従兄弟が住んでいるのは俺の家から100キロほど離れた町。そこの駅前で俺を見たという。
平日の昼間、道路を挟んで反対側の歩道をすれ違う形で俺が歩いていて、従兄弟は仕事中で上司と一緒だったため声はかけなかったそうだ。

もちろん俺は行ってない。

そんなことはすっかり忘れてしまっていた2年前、「テレビ見たぞwなにやってんだお前w」というメールが友達から来た。

なんのこっちゃ?と話を聞くと、40キロほど離れた町に大型のショッピングモールみたいなのがオープンするということでローカルの情報番組が開店を待つ行列を取材していた。
何人かインタビューを受けていて、そのうちの一人の後ろに俺が並んでいた、らしい。

もちろん俺は並んでない。

コレは母も見ていたそうで、一瞬俺かと思ったが、俺が絶対着ないような服だったし、髪型が違っていたので別人だとわかったそうだ。
ただ、顔は似ていたらしい。

そして今から5ヶ月前、今度の目撃者は妹だ。
車で家に帰る途中、左側の歩道を歩いている俺の後姿を見つけたらしい。
何処に行くにも車を使う俺が家から5キロくらい離れたトコを歩いてるなんて珍しいなと思い、一旦追い越してから車を止めて俺が来るのを待っていた。
俺ならば当然妹の車はわかるはずだし、乗せて欲しいなら何かリアクションがあるだろうと。

しかし、ノーリアクションで通りすぎる俺を見て妹は「気付けよw」と軽くクラクションを鳴らした。
足を止め振り向いた顔は、見慣れた兄の顔だった、ただし鼻から上だけ。
鼻から下は、まるで三国志に出てくる武将のようにもっさりと長いヒゲで覆われていた。

あっ気にとられてぽかんと見ていた妹とヒゲ男はバッチリ目があったそうだが、やはりノーリアクションで、すぐに顔を戻して歩き出したのを見て、「あ、違う人だったんだ」と思ったらしい。

一応言っておくが、もちろん俺はヒゲなんかはやしてない。

この話を聞いて、「後姿、そんなに似てた?」と聞くと俺がよく着ているカーキ色のパーカーにジーンズ、身長、体格、髪型全て同じで、別人だった事にビックリしたと言っていた。

3件とも同じ人物なのかそれとも似たやつが複数いるのか・・・。
妹は面白い話が一つ出来たとケラケラ笑っていたが、俺としては、だんだん近づいてきているようでちょっと怖い。

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