むしに殺された

カテゴリー「不思議体験」

最近、アニメ蟲師の続章がスタートしましたね。
前作は全話見てたから続章も見るか、と思いTVをつけると、丁度そのタイミングで母がリビングに入ってきて菓子食い始めた。

「バリバリうっせ。」と毒づきながら見てると、ふいに母が「蟲って昔は居たらしいよ」と言ってきた。

「ふーん、あっそ。」とテキトーに流していると勝手に母が話し出した。

これは母が祖母(つまり俺からすれば曾祖母に当たる)から聞いた話。

祖母には姉が居たそうだ。
当時は貧しく戦時中だったため、小学校すらろくに行かせてもらえない生活で、むしろそれが当たり前だった。
だから姉はまだ乳飲み子だった祖母を背中におんぶしていつもあやしていたそうだ。

そんなある日、いつものようにおんぶしてあやしていると、ふいに姉が急に動かなくなった。
そしてそのままの姿勢で前のめりにバタン!と倒れ、そのまま亡くなったそうだ。

話を聞いていた母が「死因は何だったの?」と聞くと祖母は「むしに殺されたんださ」と言ったという。

母:「むし?ぎょう虫か何か?それとも蜂に刺されたとか?」

祖母:「違う、むしだよ。病気や怪我ではない。理由は全く分からないが何かよくないもののことを昔はむしと呼んだんだ。それにやられたんだよ。」

今も曾祖母は健在なので、休みが出来たら詳しく「むし」について聞いてみたい。

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