子供の頃の話。
弟・小1、私・小3の春~夏にかけて。
家の脇にある細道・・・と言っても家と塀の間は猫の通り道で、子供の自分たちも横を向いてやっと通れるような隙間。
ここを不定期に誰かが通っていた。
時間は夕方。
弟と母の帰りを待っていると、壁の向こうを何人かの人が歩いていて(足音がズッズッと聞こえる)、
いっしょにシャンッシャンッという金属音が聞こえていた(今思えば錫杖?)。
怖くは無くて、弟と「あんな細いところなんで通るんだろね?」と不思議だった。
母に言ったが、笑って取り合ってくれなかった。
ある日、母がいる時に聞こえてきたので、弟と二人で「ほらほら!お母さん、この音だよ!」と言ってみたが、母には聞こえなかった。
これまた、怖いより『悔しい』だった。
あんまり悔しくて、「なら見てくる!」と母に言ったら、何時も怒らない母が「駄目!絶対駄目!!」と叫んだので、この話はしなくなった。
その後何も無く、今まで生きてます。
なんだったんだろな~~~あの音。