地球上の生命の源が天体によって運ばれてきた可能性を示す上で重要となるアミノ酸の一種「グリシン」が、彗星(すいせい)から初めて検出されたとの研究論文がこのほど、発表された。
米科学誌「サイエンス・アドバンシズ(ScienceAdvances)」に掲載された研究論文によると、欧州宇宙機関(ESA)の無人探査機「ロゼッタ(Rosetta)」が、67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)を取りまくコマから、たんぱく質を構成する有機化合物のグリシンを見つけたという。
彗星やその塵やガスの中からは、これまで、数多くのアミノ酸を含む100以上の分子が発見されている。