その大きさ、地球5個分。
物凄いスピードで何か吹き出しているとのこと・・・。
2015年10月10日、巨大な割れ目のような黒い穴が太陽で発見されました。
光り輝く太陽に、闇のような陰が気になるこの画像は、NASAの太陽観測衛星SDO(ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー)によって撮影されたもの。
まるで映画のような迫力ある太陽の姿とは対照的に、天文学者たちによると「心配することは1つもない」みたいなので、ひとまずどうぞご安心を。
・・・とはいえ一体、太陽で何が起きていたのでしょうか?
この大きな穴の正体は、コロナホールとよばれるもの。
コロナとは太陽の最も外側を取り巻く大気のことで、コロナホールが見られるエリアは、闇のように深く、低密度で温度が低いのが特徴です。
太陽の物質がほとんど含まれないため暗いのだとか。
今回発見された巨大なコロナホールは、特に珍しいことではなく、太陽活動サイクルのなかでコロナホールはときに頻繁に、太陽の様々な箇所で発生するといわれています。
また地球への影響は一切無いのかというと、そうでもなさそうです。
NASAによると、コロナホールからはハイスピードで風が放出されているのだとか。
その高速な太陽風はスペース・ストームとなって、地球で観測されるオーロラの要因にもなります。
実際、米国海洋大気局によると、今回のコロナホールの影響で10月14日から16日はG1マイナーストームが予報されていました。
この嵐によって、オーロラ現象のほか、サテライトコミュニケーションや高度ラジオトランスミッションへの影響について指摘はあったものの、何はともあれ比較的、害はないのだそうです。