透明な水晶をもらった(後編)

※このお話には「透明な水晶をもらった(前編)」があります

ただ獣が歩いてるだけかもしらんのに何か足がすくんで動けないし、動く音は増えるし・・・とにかく怖かった。
だってほんと動けないからさ、がくがく震えながらなんだと思ったら耳元の辺りに生ぬるい風が当たったのよ。
吐息みたいな感じだけど、叫ぼうとして何故か声も出ないし動けないんだ。

それで、胸元が一瞬熱くなったと思ったら何というか、ガラスを割ったみたいな音が一瞬響いたんだ。

ひっくりしてちょっと漏らしたけど、身体が突然動くようになったから叫びながら走ったら!
気がついたら神社の境内で掃除してる近所の婆さんの近くでガン泣きしてた。

とりあえずちょっとチビってたし、怖い思いしたから家に帰ったら兄貴がニヤニヤしてたので喧嘩になった。

食事前に喧嘩したから二人してカーチャンに怒られてから飯食って風呂入って漫画読んで、さて寝る前に水晶に話しかけるかと思って取り出したらさ、砕けてやんの、水晶が。

落としても無いしぶつけても無いのに、消しゴムくらい合ったのが五等分くらいになっちゃってた。
泣いたね、多分林駆け回ってた時より酷く泣いたと思う。

んで、翌日半泣きで従兄弟んところに水晶入れてた袋もって泣きながら謝りに行ったら、何したんだって説明求められたのよ。
肝試しで林に置いて行かれて云々話したら、従兄弟が急に「ああ、お前凄いな」とか言い出すわけ。

正直訳分からんかったけど、何が凄いのかって聞いたら、鉱石を大事にして話しかけたりしてたら妖精さんが鉱石に住み着いて護ってくれる~とかって噛み砕いて分かり易く話してくれたんだ。
最近知ったけど、人工精霊とか言う奴を分かり易くしてくれたんだろうな。

従兄弟がそんな事言うから砕けた水晶の袋持ってまたわんわん泣いて、妖精さんありがとうとか言ってた。
従兄弟は慰めながらまた水晶くれたりして、それも持ち歩いてたけど、結局高校生くらいの時に体育の着替えで紛失したから盗まれたかしてどっか行ってしまった。

最初で最後の心霊体験っぽい何かの上に人工精霊たらいうオカルト的な物に触れたんだが、それ以降は何も無いな。
心霊スポット行っても新しい石が反応したりしなかったし。
多分純真無垢で意識しなかったから成功したんじゃないかなと思う。

以上、散文な上にさして怖くなくてすまん。
でも、当時の俺からすると半端なく怖くて、その後で感動したんだ。

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