それぞれが描いた絵が・・・

カテゴリー「不思議体験」

数年前に体験した、今でもよくわかんない話。

俺と友達のA男は、短大で美術の勉強してたんだけど、確か7月か8月、暑い頃に大学内でサークル活動してた時のことだったはず。
この時の参加者は5人。
俺、A男、B子、C子、K先輩(男)

中心に胸像とか果物カゴ置いて、俺たちは周りを囲むように座ってスケッチする。
描けたら今度はイスを動かして、違う角度からもう1枚描く。
この繰り返し。

この日モデルになったのが、台の上に置かれた、ブロンズ製、粗い造りの女性像。
モデルを決めるのはいつも適当なんだけど、それは、K先輩が適当に見繕って持ってきたものだということだった。
俺はイヤだったんだよね、だってその女性像には首と腕と足がなかった。

二の腕と太ももから下がない女性像なら、分かる。
女性の身体の曲線美を際立たせるために、そういう風に四肢を途中からあえて造らない女性像は結構あるから。
でもその日の女性像には首も無いし、四肢も肩と足の付け根から、バッサリと無い。
服屋においてあるトルソーが、ブロンズで超生々しくなった感じっていうのかな。
とにかくすげー不気味だった。

途中省くけど、その女性像を囲んでスケッチを始めたんだが出来上がった絵を見たら、みんな違うものを描いてたんだよ。

俺が描いたのは、見開いた両目。
A男は、中から剛毛の腕が1本出てきている女性器のアップ。
K先輩、二つの充血した目玉
C子、ちょっと書けないぐらいグロいもの(男性器がすごいことになってる)
B子、教室内に浮かぶ半開きの目

誰も女性像を描いてなかった。

なんでそれらを描いたのか未だにわかんないんだけど、イメージが沸いたからそれを無意識に描いてたと言えばそれまでなのかなとも思った。
でもグロ耐性ないA男とかC子があんなの無意識で描いたとか信じがたい。

結局よくわかんないまま、その日は教室の電気も消さずに全員逃げ帰った。
スケッチブックをその場に投げ出して、女性像もほったらかしで・・・。

次の日A男とその教室を覗いてみたら、全部片付いてた。
C子、B子、K先輩にそれを話しても何も知らないと言う。

結局、今でもなにがなんだかわからない。
女性像もスケッチブックもどこにしまわれたのか、全くもって行方不明。
怖いからそんなに念入りには探してないけど。

もしかしたら女性像の表面に、細かくビッシリと目玉が描いてあってサブリミナルで描かされたのかなとも後で思ったんだけどね。
目玉じゃない絵もあるし。
C子の絵なんて気持ち悪すぎた。

あと俺が担がれたのかもしれないとも思ったんだけど、俺自身がワケわかんないもの描いちゃってるからなぁ。

本当に不思議な体験でした。

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