全てが焼き切れていた

カテゴリー「不思議体験」

中学の頃リビングでテレビ見てた。
夜中、1:00くらい。

ザッ!!と突然テレビに砂嵐がかかった。

部屋の電灯が点滅した。
砂嵐はザザッザッザザザッと断続的に続き、それに合わせて点滅も起こった。
この間、5秒くらい。

寒気と、中学3年で肝も座ってきたと思ってたのに、本能的なレベルで恐怖を感じた。初めて感じる恐怖だった。
現象が起きている5秒間、俺は風呂に入ってた母を必死で呼んでいた。
相当怖かったんだろう。
まあ向こうはシャワーの音で俺の声なんか聞こえていなかったみたいだが・・・。

俺は真剣にこれが何だったのか考えた。
確かにその一年ほど前の夜、家(マンション)に雷が直撃した。家の半分が一瞬電力を失った。
同時にテレビがしばらく砂嵐になった。
しかし数時間で復活した。

落雷はマンション屋上のアンテナに直撃していた。
アンテナからのびるケーブルはほぼ全てが焼き切れていた。
夜に業者に来てもらって数時間で直してくれたとのことだった。
テレビが直ったのはそういうこと。

次の日も念入りに点検してくれた。
新しいアンテナに替え、避雷針も伸ばしたため今後は安泰だと言っていた。

つまり今回はアンテナが原因ではない。
砂嵐は断続的だったし、何しろ数秒、真夜中だから鳥は飛べずアンテナにも止まれないし、コウモリも飛べる環境でなく、その地域では全く見られない。
電流超過かとも思ったが、真夜中ゆえついていたのはテレビとリビングの電気のみ。
とてもじゃないがブレーカーは落ちない。

このように必死で考察をしたが、結局理由はわからず。
もう3年以上経つが、未だに俺の中では怪奇現象として記憶に残っている。

あれは何だったのだろうか。

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