自称霊能力者に助けられた話

カテゴリー「不思議体験」

オカルト好きな俺とA男とB子で怖い話を2時間ぐらいしてたんだけど、A男が「心霊スポット行かない?」って言い出して、ノリで行く事になった。

俺の住んでる所はど田舎のT県。
最強に怖い心霊スポットがあるんだけど、三人でそこはやめとこうってなって、程々に怖いF市にある廃墟にA男の運転で行く事になった。

いざ着いてみると周りは真っ暗。
本気で怖くなってきた俺とB子はちょいガクブルだったけど、好奇心モリモリのA男が先頭に立って侵入。

結構人が来てたらしく、廃墟の入口に「近隣の迷惑になりますのでむやみに入らないで下さい」って看板があった。

無視、侵入。

入ってみると意外に広くて、もう夜の2時まわってたから真っ暗で懐中電灯忘れて三人で携帯のライトを頼りに固まって捜索。

まず一階を探索。
地元のヤンキー様達がスプレーで壁に「夜露死苦」だの「喧嘩上等」だの書いてあった。

笑う俺達。

和んだところで更に奥に進むと襖のある部屋?和室みたいな部屋があって襖と襖の間に写経みたいなお札が縦に目茶苦茶貼ってあって、流石に三人もビビった。

ガチなのか?と思いながら、次は二階へ行こうってなって階段へ進んだ時A男にメールがあった。
まさか・・・と思って恐る恐るA男の携帯を三人で見た。

自称霊能力者のC子からだった。
内容はこうだった。

「今すぐ家に帰って。お願いだから。」

次は俺とB子に同時にメール。

「今どこにいるか解らないけど今すぐ家に帰って。お願いだから。」

はぁ?と思いつつ、戸惑ってたらB子がいきなり猛スピードで出口に走り始めた。
そして俺とA男もダッシュで追い掛けた。

B子が「皆早く帰ろう!早く!」と叫んでた。
とりあえずC子の言う通り、B子を追い掛けて。

車の中で俺がC子に電話した。

俺「どうしたの?」

C子「どこにいたの?」

俺「F廃墟。心霊スポットだけど、メールの意味わかんないんだけど?」

C子「そうだったんだ。私今さっきまで寝てたのね、そしたらアンタとAとBが夢に出てきて三人共傷だらけだったん。すっごく嫌な予感したからメールしたの。」

俺「マジで?俺達その時、その廃墟の二階に行こうとしとったんやけど」

C子「行かない方が良かったと思う。」

俺「なんかあったんかな?」

C子「わかんないけど、なんか不安になってね。でも戻ってくれて良かった。じゃあ私また寝るね、おやすみー」

俺「あ、はいはいお休みー」

-ピッ-

俺が二人に電話の内容話す。

A男「C子ってモノホンなんかな?つかB子なんでいきなり走り出したん?」

B子「見た・・・」

俺「何が?霊!?何系??女の子!?」

B子「違うよ、私さ台所付近に行ったらカップ麺の容器の空が大量に落ちてたの。」

俺「・・・で?」

A男「なんでそれで逃げたの?つか見たって何を?」

B子「・・・両手に包丁持ったホームレスみたいな人が二階の部屋からこっち見下ろしてた」

俺A男「・・・・・・マジ?ヤバくない?」

B子「だから逃げたん。」

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