鬼の壁打ちに遭遇

カテゴリー「不思議体験」

地方のド田舎の国公立の工学部の男子なんだけど、サークル帰りにマジで幽霊にあった。

俺のスペック。
21歳。
男。

大学一年に留年したバカ。
いま二年。

大学の一年目は少しだけ都会のところにキャンパスあったんだけど、2年目からド田舎のキャンパスにかわった。

一年の頃からずっと演劇サークルで、2年でも続けようと思って、キャンパス変わった後、そのキャンパスの演劇部に参加してみた

新しいキャンパスの演劇部は近くにあった女子短期大学と合同のサークルで、工学部ではなかなか女子率の高いサークルだった。

月曜と木曜に活動があるんだけど、月曜はうちの大学で、火曜日は短大のところで練習することになってる。

短大のほうは少し遠くて、自転車で30分のところにある。

その日は木曜日で、短大側の練習だった。
テスト前だったこともあって男子で集まったの俺だけだった。

俺はあんま勉強しない屑だったから、そういう時もサークルとか普通に参加してた。
そんで、練習終わって、8時くらいになって、帰ることになったんだけど、いつも何も考えずに、先輩とかの後ろについていくだけだったから、短大から家までの道がまだ覚えてなかった。

だから、途中までは女子に道教えてもらって、そのあとはスマフォの道案内アプリに頼ることにした。

田んぼばっかでかなり道がわかりずらかったんだけど、電波はなんとか入るみたいだった。
アプリで「現在地」⇒「○○大学□□キャンパス」って俺の大学の道を入力して道順が出たので、アプリの道が見やすくするため、地図を少し拡大してその通りに道をたどった。

そんで自転車走らせて15分。
そこらへんで何かおわしいってことに気がついた。

いつもなら15分も自転車こげば、少しくらい民家がある場所に出るはずなのに、その日はなんかどんどんと人気のないところにい向かっていた。
やっぱり田んぼばっかで、むしろなんか山みたいなところに向かってるみたいで、なんか木とかも増えてきた。

それでも、まぁ、ナビだし、いつもと違う道で、遠回りでもしてるのかなぁって納得して、さらに10分くらい自転車をこいだ。

でも今度は山道みたいなとこを登りはじめて、これはおかしいってさすがに気がついて、縮小していた地図を拡大してよく見てみた。

そして、ぞっとした。

本来「現在地」⇒「○○大学□□キャンパス」って設定していたはずなのに、目的地のほうがよくわからない墓地になっていた。

夜で、あたりに街灯とかもなくて、とにかく急に寒気がして怖くなった。
まぁ、アプリの地図を縮小したときに変なとこでも押したかなとか自分に言い聞かせて、とりあえずもっかいアプリの設定をして「現在地」⇒「○○大学□□キャンパス」に直した。

今度は間違えがないと確認して、また地図を拡大させた。

そんで、またアプリたよりに少し道を引き返して

田んぼ道を進んだんだけど、何回か道を曲がるって、5分ぐらいすると、また山みたいなところに向かい始めたから、まさかっておもってナビを確認したらやっぱり例の墓地に向かっていた。

誤字とか言葉が変だったらすまぬ。
工学部クオリティと思ってくれ。

これはさすがにと、俺はぶるぶるした。
昔、一時期ラノベとか読んで、少しそういう仕事にあこがれて作家ごっこみたいなことしてたんだけど、
少しだけお化け関係のことは知っていた。

これは「鬼の壁打ち」という現象ではないかと思った。

お化けが人間の目を手で覆い隠して、方向感感覚を狂わせて、ずっと同じ場所をぐるぐるさせる現象なんだけど・・・。

これをずっと繰り返すと、どこかよくわからない異界に連れて行かれるとか何とか。

まぁ、俺の場合ナビがおかしいからそうとは確信もてなかった。
ナビを閉じて、完全に自分の勘ですこし道を進んでも、やっぱなんか山に向かうから、これは「鬼の壁打ち」じゃないとしても、何か似たものじゃないかと思った。

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