おかんがガチの妖刀を見たことがあるらしく、先ほど詳しく聞いてみた。
おかんはその昔、スタントマンやアクション俳優の方々と交友のあった人なんだが、そのスタントマンの一人が妖刀を持っていたらしい。
銘は村正?大きさは脇差ほどと聞いた。
刃の紋は波打っていて、とても美しかったと言っていた。
直に持つと生きている何かを無性に斬りたくなるらしく、おかんはタオルを何重にも巻いて触らせてもらったらしい刃に触ろうとしたらすごい形相で怒られて、「血を吸うと余計に危ない!」と大声で言われたらしいわ。
生きている何かに向かっていくらしく、刀を鞘から抜いてその人が海に飛び込んだと思ったら、一分ほどで魚を3匹ほど串刺しにして帰ってきたと言っていた。
こえー
ここから怖い話。
実家の蔵が壊されることになり、蔵の跡から見つけられたのがその妖刀で床下にあったっぽい。
箱に厳重に保管されていて、注意書きの巻物と一緒にその刀が入っていたらしい。
その入れてあった箱も変わった代物で、巻物には虫食いがあったものの、
刀は刃こぼれ一つ無くきれいなままだったという。
時が経って実家の家主が死に、刀を管理することになった今の持ち主(以下Kさん)
Kさんが少し遠出をするということになって、警察にその妖刀を預けたのだけれど、警官の一人が刀の見えない力に引っ張られたらしく、大騒動になったらしい。
なんでも金庫をどうやってか開けて、中に入っていた刀を振り回したらしい。
またその警官が幽霊の見える体質の人で、その引っ張られている当時のことを覚えていなかったんだと。(その警官は暫く他の署に異動)
その騒動が起こったのが、預けてすぐのことだったのが恐ろしい。
またその騒動を、Kさんもしっかり見ていたってのがなおの事恐ろしいわな。
もう一つ怖いのが、なんとお守りにもなっちまうんだと。
パチンコ行けばタダでは帰ってこないし、馬券を買えば万馬券、宝くじを買えば当たってしまうという。
でも周りの人への影響は絶大で、そのKさんは付き人が1年以内で辞めてしまうらしい。
その理由は、「Kさんと居ると幽霊が見えて怖いから」。
あんま怖くねーな、でも妖刀って存在するんだなと思えるほどにリアリティのある話だった。
文才とかあんまないから分かりづらいと思うけれど、さっき聞いた話だ。
ちなみにそのKさんは影の軍団にも出演している(斬られ役で)。
そんでもってレギュラー(残念ながら斬られ役で )。