何かと一緒に遊んでいた

カテゴリー「不思議体験」

私は3歳下の弟がいるんだけど、生後数ヶ月で大きな病気をして、都会の病院に母と入院してた。

我が家は田舎の大きな一軒家で土地も余りまくりだったので、母屋の隣に別棟というか子供の遊び用の家が一つあった。

家具や電化製品はほとんど置いてなくて、おもちゃとか、ジャングルジムとか全部そこにまとめて置いてあるのね。
母親が留守がちって事で父親や祖父母の他に親戚も構ってくれて、いとこや友達がよくその家に遊びに来てくれて寂しくなかった。
とは言え、晩御飯の後や連休になると大人たちは忙しく、子供も不在になるから私は一人でもよく遊んでいた。

絵本やラジカセ(時代がばれるね)の音楽があれば一人遊びもできて、とにかく手の掛からない子だったという話をよく聞いた。

話はまた弟に戻るんだが、弟の病気はどんどん悪化していた。
病気自体も難病指定されている物なんだけど、乳児のため体力が無くて、他の病気も合併して一般と集中を行ったり来たり・・・。

その頃になると私を見舞いに連れて行く余裕も無くなり、誰か一人を私の子守り役に残し、もう最後のお別れ的な覚悟で血縁が交代で弟の病院に行っていたらしい。

そして年若い叔母(当時20代)が私の家に残ってくれた時の夜、お風呂に入った後、「まだ遊びたい」と私が言い出した。

慣れていた叔母は遊び用の家に連れて行った。
最初は遊び相手をしてくれたけど、見たいテレビ番組があった叔母は私を一人残して母屋の方に帰って行った。

番組が終わり、私を迎えに来た叔母はびっくり。
一人遊び大好きで大人しい3歳の私が顔真っ赤にして大泣きで、本箱やおもちゃをひっくり返し、ジャングルジムを力づくで移動させて部屋の入口を塞ごうとしていた。

どうしたのかと叔母に聞かれた私は「ちーちゃんだめなの!ちーちゃん帰ってって言うのに帰らない!」という趣旨の事を言い、自分や叔母の靴をドアにぶつけ、入口と反対側にある窓に絵本を投げ地団太を踏んで大暴れしたそうです。

私の中では全然記憶に残ってないけど、「ちーちゃん」って未だに誰だかわからない・・・。

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